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2022-07-27

【世界陸上】男子4×400mリレーメンバーが振り返るアジア新&4位と今後への確かな手応え「力を付けて、またみんなが力を合わせばメダルが取れます」(ウォルシュ)

アジア新で4位入賞を果たしたメンバーたち(左からウォルシュ、川端、佐藤、中島) 写真/三尾 圭

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表彰台への確かな手応え
さらなる個のレベルアップを

日本は2分59秒51のアジア新記録。96年アトランタ五輪と昨年の東京五輪で出した3分00秒76の日本記録を1秒25も更新した。

前半から飛ばして外国勢に対応したり、走順も前半に強い選手を配置してレースの流れに乗ったりするなど戦術的な課題は近年クリアしてきている。今回はエースのウォルシュを3走に置くことができたのは、1、2走で遅れない自信が持てたからだ。銅メダルのベルギーとは0.79秒差。その差を埋めるには、4×100mリレーほどバトンパスが影響しない以上、個々がさらに力を伸ばすことが最大の課題である。

「メダルへの0.79秒を埋めるビジョンはすごく見えています」と佐藤。「メンバーは、もしかしたらこの4人ではないかもしれませんが、強い4人が集まって走ればその差は埋められます。個人(400m)の決勝ラインは44秒台中盤から後半でした。日本記録(44秒78・高野進=91年)を抜くことが決勝に行くには必要で、日本記録を突破する選手が複数出れば、リレーもメダルが取れます」と続ける。

ウォルシュも「今回の結果で来年初めの世界リレーに無理に出なくてよくなりました。個人個人が力をつける時間が取れます。力を付けてまたみんなが力を合わせばメダルが取れます」と来年に向けて展望を話した。

オレゴンの日本ロングスプリントチームは、アジア記録と世界選手権最高順位という結果を得ただけでなく、メダルに向けて今後進むべきプロセスを明確にした。

帰国直後の会見に応じる(左から)佐藤、ウォルシュ、中島 写真/寺田辰朗
帰国直後の会見に応じる(左から)佐藤、ウォルシュ、中島 写真/寺田辰朗

文/寺田辰朗

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