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2022-08-04

KENTAが自伝で暴露!「新弟子時代のオレにとって丸藤正道さんは人の姿をした悪魔だった」【週刊プロレス】

丸藤正道とKENTA

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KENTA自伝「足跡」が話題となっている。7月26日の発売前からKENTAはSNSだけでなく「G1 CLIMAX 32」シリーズ中にも関わらず、リング内外で積極的に宣伝。次はどんな形でPRするのかということがプロレスファンの関心事になっている。

そのKENTA自伝では全日本プロレス、NOAH、WWE、新日本プロレスと歩んできた“足跡”が赤裸々につづられており、一部の選手たちにとっては過去がKENTAの視点から生々しく描かれている。標的の1人が“方舟の象徴”であり、直近の先輩であり、永遠のライバルである丸藤正道だ。

KENTAの練習生時代のエピソードとして、こんなことが紹介されている。

「2000年2月17日、全日本プロレスは北海道立総合体育センター(きたえ〜る)のプロレスこけら落とし大会を開催。単発の札幌ビッグマッチはまれで、移動は往復飛行機だった。オレは飛行機に乗るのが初めて。丸藤さんは『飛行機乗るんだからパスポート用意しておけ』とアドバイスをくれた。

パスポートは国境を超える移動の際に必要なものである。ところが、当時の純粋無垢なオレはそのアドバイスを聞いて、素直に飛行機に乗る時に必要なものだと思い込んでいた。焦りながら『も、持ってないっす。どうしたらいいでしょうか』と返答すると、丸藤さんは急に親身になって『じゃあ、急いで事務所に電話かけて相談しろ』と言ってくれた。

『全日本プロレスです』

『もしもし練習生の小林です。次の札幌大会に飛行機で行くんですけど、パスポートを持ってないんです。どうすればいいでしょうか!?』

『………いや、パスポートは海外に行く時に必要なものだよね。札幌は国内だからパスポートはいらないよ』

『そ、そうなんですか!? すみませんでした…』

全日本プロレス事務所のOさんは優しくオレにパスポートについての常識を教えてくれた。同時にフツフツと沸き上がってきたのが、ちょっと離れたところで必死に笑いをこらえている丸藤さんに対する怒り。新弟子時代のオレにとって丸藤さんは人の姿をした悪魔だった」

このエピソードは氷山の一角。ファンの知られざる丸藤の一面を自伝にふんだんに盛り込んでいるKENTAだが「本当に同じ時代に丸藤さんがいてくれてよかった」「あの人は天才である。動き、発想。閃き。本当にすごい」と感謝と尊敬も忘れていなかった。

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