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2022-08-15

「間違ってない道を進んでよかった」"世界のローカル三流レスラー"Gammaが万感の引退試合【週刊プロレス】

Gammaの引退試合は超満員札止めの盛況に

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14日、大阪・和泉シティプラザにてGamma自主興行「Gamma引退興行~世界のローカル三流レスラーFINAL」が開催され、Gammaが引退試合をおこなった。

Gammaは96年4月23日に菅本嘉人としてみちのくプロレスでデビュー。翌年に退団し、99年4月に大阪プロレスに入団し、リングネームを「Gamma」としてヒール転向。その後、06年にDRAGONGATEに参戦して主戦場に。

キャリアのハイライトとなったのはCIMAとの抗争で、ツバ攻撃、汚水攻撃といった不快感全開のファイトを得意とするも、遺恨の末にCIMAと結託。タッグチーム"大阪06"はオープン・ザ・ツインゲート王座を3度戴冠する名タッグとなった。

今年4月にDRAGONGATEを離れ、引退興行は「自主興行」という形と取っておこなわれることになったが、みちのくや大阪時代の縁の深い選手たちも大挙駆けつけ、会場となった大阪・和泉シティプラザは増席に加えて急きょ立見券まで発券される超満員札止めに。

引退理由はコンディション面ではなく「次の人生としてオーナー業に専念するため」というものだったが、10キロ減量してコンディションを作り上げたGammaは、CIMAのアシストを受けながら奮闘。

最後は対戦相手の兄貴分・マグニチュード岸和田がパートナーのKAZMA SAKAMOTOを突然裏切って大阪06と結託。参戦選手たちが次々にKAZMAに攻撃を加えてお膳立てする中、Gammaが雪崩式フランケンシュタイナーを決めて3カウント。有終の美を飾った。

感無量のGammaは「自主興行でやることになったときはどうなることかと思いましたが、自分の信じる道、『間違ってない道』を進んでよかったと思います!」と語り、「みなさんのお陰で、Gamma
引退興行は大成功に終わりました。ここに集まってくれたプロレスラーは本当にいいヤツばかり。プロレスラー人生、最高でした、最高でした!」とリング上から挨拶。

"世界のローカル三流レスラー"を自嘲する男が、見事なキャリアの集大成を残してリングを後にした。

BBM SPORTS

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