【BBMカードコラム（#2022-08）2022BBMベースボールカード2ndバージョン】「2ndバージョン」の持つ多面性

強化ポイントを徹底解説

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　新たな「2ndバージョン」で、その主な強化ポイント・狙いを解説してみよう。

　まず、基本となるレギュラーカードは、定番の箔サインパラレルを72種から108種に増やし、パラレル段階も100枚限定の金箔版、75枚限定のピンク箔版、50枚限定のホロ箔版、25枚限定の赤箔版、10枚限定のパープル箔版、1枚限定のスカイブルー箔版と細分化してみた。75枚限定のピンク箔と10枚限定のパープル箔、1枚限定のスカイブルー箔は、「2ndバージョン」では今回が初の試みになる。さらに、25枚限定以下のシリアルは特殊なホロ加工を施し、実際に手にした時に、特別なカードだと一目で分かるような仕様に強化した。


No.386　村上宗隆（S）パープル箔サイン版

　もちろん、レギュラーには写真違いのシークレット版、ウルトラシークレット版に加え、数カートンから1枚という超激レアのオッズで、デザインバリエーションのスーパーウルトラシークレット版も設定されている。これも、レギュラーカードを楽しんでもらうための工夫の一つだ。


No.502　佐々木朗希（M）ウルトラシークレット版

　サブセットで言えば、名物の始球式カード。今作ではシリーズ過去最多の26種がラインアップされているが、これだけ多くの種類数を制作できたのも、今回の価格変更で、より多くの予算を始球式カードに投入できるようになったからでもある。

　始球式カードのメンバーも、多様性を意識した。彩りとしてプロ野球カードでは珍しい女性陣が多めになるのは従来通りだが、人気アイドルや女性タレントに偏るのではなく、お笑い芸人やアスリート、男性アイドル、演歌歌手、声優、アナウンサーなど、男女問わずにバラエティー豊かなラインアップを心がけたつもりだ。これは、アイテムとしての間口の広さにつながることで、これまでカードを買ったことがない、いろいろなジャンルの顧客層を開拓したいという狙いもあった。


FP05　せいや

　注目の始球式サインも過去最多の17種となった。中でも、秋元真夏さん、伊波杏樹さん、逢田梨香子さんらはネットオークションで驚くような高額で落札されていることからも分かるように、これまでのカードファン以外からも熱視線を集めているのだろう。


FP13　秋元真夏


FP23　伊波杏樹　直筆サイン版 

　インサートカードは、「COMING HERO」の50枚限定版と25枚限定版にご注目いただきたい。銀紙ベースに箔押し加工と「ちぢみ印刷」という特殊表面加工が施されている。ちぢみ加工のテクスチャー部分が銀紙の輝きを透過することによって白く輝き、何とも独特で上品な仕上がりとなっているのだ。


CH07　中村健人（C）ちぢみライトグリーン箔版

　さらに、限定枚数のレアインサートでも、25枚限定の「TREASURE」、15枚限定の「FOIL PICTURESQUE」に加え、10枚限定の「COMBO CROSS FOIL SIGNING」を今年から新たに投入した。ジャイアンツカードではお馴染みの人気インサートだが、「2ndバージョン」では初登場となる。これで、特殊ホロ紙の輝きもまぶしい「TREASURE」、マット調で落ちついた雰囲気の「FOIL PICTURESQUE」、プレーンなホロ加工で高級感のある「COMBO CROSS FOIL SIGNING」と、仕上がり面でも三者三様の出来栄えとなった。


T07　山本由伸（B）


FOP04　西川龍馬（C）


CCF05　石川昂弥（D）× 根尾　昂（D）

　スペシャルインサートカードは、クロスサインに加えて、チームパックのサインカードのデザインで収録した「チーム別サインカード」が昨年から引き続き投入された。今年はヤクルト、オリックス、ソフトバンク、西武の4球団がラインアップされているが、注目は西武の高卒ルーキー・滝澤夏央選手だろう。5月13日に支配下登録されると、同日の楽天戦で育成入団の高卒新人としては史上初めてデビュー戦で安打を放ち、5月22日の日本ハム戦ではプロ初の猛打賞もマークするなど、身長163センチと現役選手で最も身長が低い“令和の牛若丸”は赤丸急上昇中だ。

　ホロ加工も美しいスペシャルサインカードには、完全試合を記念した佐々木朗希の限定版が登場。写真はもちろん完全試合のゲームから選ばれており、今年のカードシーンを象徴する1枚になりそうだ。


パーフェクトゲーム記念サインカード　佐々木朗希（M）

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