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2022-08-19

【全中陸上】男子3000m・地元福島で中学記録保持者の増子陽太が貫禄V、新妻兄弟ら5位までが大会新の好レースに

男子3000m優勝の増子陽太(鏡石中3年・福島)

福島全中は8月19日(金)の2日目に男子3000m決勝が行われ、中学記録保持者の増子陽太(鏡石中3年・福島)が8分18秒49の大会新記録で制した。8分20秒60で2位の新妻遼己(平岡中3年・兵庫)、8分21秒05で3位の奥野恭史(藤森中3年・京都)、8分24秒27で4位の新妻昂己(平岡中3年)、8分26秒20で5位の菅野元太(山形十中3年・山形)までが大会新をマークする好レースとなった。

9日前の東北大会で増子が8分15秒04、菅野が8分15秒21と石田洸介(当時・浅川中、現・東洋大)が持っていた中学記録を更新。昨年の茨城全中5位の奥野、兵庫県中学通信でワンツーだったの双子の新妻遼己、新妻昂己とタレントが決勝に顔をそろえた。

決勝は予選でタイプトップの増子がけん引する展開に。2000m付近で先頭集団が5人に絞られ、最初は菅野、ラスト1周では新妻遼己が仕掛けるも、増子は冷静に対応。最後の直線で新妻遼己を突き放し、地元福島の大きな拍手を受けながら、貫禄の優勝を果たした。

「タイムより順位を狙っていた」という増子。自らつくったレースで勝ち切り、「中学生活で目指していたのが全中。しかも、地元で優勝できて、大会記録も出せて最高の大会でした」と喜びを語った。

2位の新妻遼己は1500mで今季ランキング2位の3分55秒32を持つスピードランナーだが、増子らと勝負するために双子の弟、昂己と共に3000mを勝負の舞台に選んだ。得意のスピード勝負で増子に敗れ、「上には上がいる」と悔しがったが、昂己と共に市田孝、宏(当時・吉野中、現・旭化成)の中学時代の記録を上回り、名実ともに「最強の双子」となったことを喜んだ。

3位の奥野も自己記録を更新し、2年連続の入賞。ラストスパートで離されて「悔しい」と涙を見せたが、レベルの高いレースを経験し、「心が鍛えられた」と糧にしていく。

左から1位の増子、2位の新妻遼己、3位の奥野、4位の新妻昂己、5位の菅野までが大会新
左から1位の増子、2位の新妻遼己、3位の奥野、4位の新妻昂己、5位の菅野までが大会新

文/内田麻衣子 写真/中野英聡、高野徹

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