close

2022-09-21

【BBMカードコラム(#2022-13)BBMプロ野球チアリーダーカード2022 DANCING HEROINE】(インタビュー)チアドラゴンズ2022リーダー YUKINO -後編-「彼女が目指した“チアドラ”の姿とは」

SHARE

  • twitter
  • facebook
  • line

21年につかんだ確かな手応え
BBM 昨年、今年とリーダーを務める中で、だんだんといろんなことが緩和されてきています。今年はようやくステージも復活しましたし、一度失っていただけに、また新鮮に感じる部分もあったのではないでしょうか?

YUKINO ステージの場所も変わりましたから。これまではゲートそばの少し狭いスペースでしたが、北側の駐車場の横に移動したんです。空もよく見えますし、ドームをバックにして開放感のある中で踊れるんですよ。広くなった分、パフォーマンスもよりパワーアップしたんじゃないかなと思っています。ステージが復活した最初のとき、新しい形ではあるけれど、どこか懐かしいなと感じたり、2021年の悔しかった気持ちを思い出して思わず涙ぐんでしまいました。

BBM 3年目のメンバーの方でも、ステージは初めての経験ですからね。

YUKINO そうなんですよ。まだグリーティングなどはできませんし、交流イベントなども難しいですけど、本当に少しずつですが戻ってきてくれたなと思います。

BBM この2年、どのようなチームを作ろうと考えてきましたか?

YUKINO キャリア的にも、私一人がお姉さんという形でしたから、みんなとても慕ってくれてはいるものの、ちょっとした距離は感じていたんですよね。まずそれをなくしたいと思いました。チームでダンスをする以上、年齢やキャリアに関係なく、上手い子がちゃんとセンターに近いところに立ち、それぞれのポジションにもちゃんと意味があって任されているんだと私は思っているんです。

BBM 年功序列などではなく、明確にそれぞれの役割があるんですね。

YUKINO はい。だからそのためにもみんなときちんとコミュニケーションをとらないといけないし、一人ひとりとの時間を増やしていくようにしましたね。そうやっていく中で、チームがしっかりまとまってきて、私が目指していたのはこういうチームだったんだと分かったのが昨シーズンでした。

BBM 確かな手応えをつかんだと。

YUKINO はい、私が何も言わずとも、一人ひとりがリーダーのように責任を持って動けて、チアとしてのお仕事をしっかり務められる集団が格好いいなと思って。チアって正式には「チアリーダー」じゃないですか。だからそれぞれがリーダーの働きができる、積極性のあるチーム。

BBM 大人の、プロの集団ですね。

YUKINO もちろん、それはとても難しいんですよ。実際には先輩がいるわけですから、後輩たちも言い出しづらいこともあるでしょう。でもそれを昨年やってみて、チームがとても変われたと思うんです。例えば試合前のオープニングダンスは、毎回ビデオに撮っていただいて、その場で反省会をするんです。私が新人の頃は、自分の反省点くらいしか言えなかったですし、動きのズレなどもよく分からないままうやむやにしていたと思うんです。出演機会が多くて、あまり時間がなかったこともありますが。

BBM そこまでの余裕もない感じですね。

YUKINO でもそれがいまのチームでは考えられる時間も増えましたし、みんなで動画を見ながら「ここがずれていた」とかとにかく細かくチェックをするんですよ。なんだか間違い探しみたいな感じですけど(笑)。

BBM 全体像として見ないと気付けないこともあるでしょうからね。

YUKINO 一塁側、三塁側に分かれて踊るシーンもありますし。それだけいまは全員がそろえることを強く意識して取り組んでいるんです。そのうち「もっとこうしてみましょう」と自発的に発言してくれるようにもなりましたし、提案もしてくれるようになりました。だからいまでは、みんなの力を借りてリーダーをさせてもらっている感じなんですよ。

BBM チアドラゴンズは今年、結成25周年を迎えました。きっとその年ごとに、チームの形、スタイルも違っていたでしょうし、担う役目も変わってきたと思うんです。その中で、YUKINOさんが率いた2年間はまた独自の進化をしたのでしょうね。

YUKINO そうだといいなと思います。先輩方が繋いできた伝統やスタイルはしっかり受け継ぎつつ、また新たな風を吹かせられていたらいいんですけど。でも、まだまだなんです。

BBM まだまだですか?

YUKINO はい。まだまだここからです。チアドラゴンズの成長はまだまだ続きます。最高のステージをお届けしたいという思いに終わりはありませんから。

BBM 最終戦、いやファン感謝デーが最後ですかね。

YUKINO はい、そこが一つのゴールであり、これが今年のチアドラゴンズの完成形だってお披露目させていただく場かもしれませんね。だからまだまだここからです。


満面の笑顔でパフォーマンスするYUKINOさん(センター)。ファン感謝デーまで、チアドラゴンズ2022はさらに進化していく

PROFILE


YUKINO(ゆきの)

愛知県出身。小学生の頃からチアドラゴンズ・ダンスレッスンのキッズクラスに通い、ダンスを学ぶ。2015年にチアドラゴンズに加入。2シーズン活動した後、17年はチアドラゴンズ・ダンスレッスンのインストラクターに。翌18年にチームに復帰する。以降今季まで5シーズン在籍し、21年よりリーダーも務める。8月27日、28日には「チアドラゴンズ25周年スペシャル2days」が大盛況の中、開催された。

チアドラゴンズ2022の公式Twitterは @Cheer_Dragons
チアドラゴンズ2022の公式Instagramは cheerdragons_official

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事