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2019-12-24

【ボクシング】井上尚弥の米国デビューは4月25日 ボブ・アラム氏が明かす

井上尚弥(大橋)のアメリカ・デビュー戦は4月25日、アメリカ・ネバダ州ラスベガスのビッグアリーナでメインイベント出場になる。村田諒太対スティーブン・バトラー戦視察のために来日したトッププランク社のボブ・アラム氏が明かしたもの。井上はトップランク社と契約したが、その第1戦がいきなり世界王座統一戦になるという。

上写真=井上尚弥のラスベガスデビューはいきなりメインイベントになる(写真:宮崎正博)

 WBA世界ミドル級タイトルマッチの試合後、勝者・村田諒太(帝拳)の控室から出てきたボブ・アラム氏は囲み会見に応じ、契約したばかりのWBAスーパー・IBF世界バンタム級チャンピオン、井上尚弥のアメリカデビュー戦について語った。

「4月25日を目標に実現を考えている。場所はラスベガスのMGM(ホテル&カジノチェーン)系列のスタジアム。MGMグランド、マンダレイベイ・イベントセンターもあるからね。もちろん、イノウエはメインイベントでの登場になる」

 MGMグランドはベガスでも最大級のホテル内のアリーナで最大で1万7000の収容能力を持つ。過去にイベンダー・ホリフィールド対マイク・タイソン㈼、フロイド・メイウェザー対マニー・パッキャオら超ド級のボクシングイベントが開催されてきた。マンダレイベイ・イベントセンターはキャパシティは1万2000人。こちらもパッキャオ対マルコ・アントニオ・バレラの激闘など、ビッグマッチの産地として知られている。

 井上はエンターテイメントの首都ラスベガスは初登場。しかも、軽量級のバンタム級だ。いかにも器が大きすぎないか。アラム氏は何を言うかというふうに、こう話す。

「イノウエはすでにビッグスターだ。パウンド・フォー・パウンド(全階級を通じての最強ランキング)でも4位に入っている。なにも障害はない」

 肝心の相手は、すでに報じられているふたりに絞られている。アリ・ウーバーリ(フランス=WBCチャンピオン)、ジョンリール・カシメロ(フィリピン=WBOチャンピオン)。いずれにしろ、井上にとってはバンタム級3団体目の統一戦になる。年明けにも対戦者は確定するともアラム氏は明言した。

「ラスベガスの4月はとても美しい。皆さんも楽しみしていてくれ」(アラム氏)

 井上の世界デビューは、いきなり頂点付近で展開される。カウントダウンは始まった。

2週間前に88歳の誕生日を迎えたアラム氏だが、ボクシングプロモーションは常に挑戦的だ

文◎宮崎正博 写真◎ゲッティ イメージズ

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