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2022-10-15

【箱根予選会】「当たり前のことを当たり前に」真名子監督に導かれ、大東大がトップ通過で4年ぶりに箱根へ。本戦では「往路勝負」

1位通過を決めた大東大メンバー

10月15日(土)に東京立川市で行われた第99回箱根駅伝予選会は、大東大が10時間40分39秒でトップ通過を果たし、4年ぶり51回目の本戦出場を決めた。

コロナ禍で過去2大会は陸上自衛隊立川駐屯地内を走っていたが、3年ぶりに陸上自衛隊立川駐屯地から立川市街地へ抜けて国営昭和記念公園でフィニッシュするコースに戻った。

個人総合1位は昨年に続き、武蔵野学大のチャールズ・カマウ(3年)で1時間00分58秒。大東大が10時間40分39秒で1位通過を果たした。前回の箱根未出場チームでは、城西大が3位で2年ぶり17回目、立教大が6位で55年ぶり28回目の本戦出場を決めている。12年連続で出場中だった神奈川大は10位の国士大に34秒差で11位、中央学大は12位で本戦出場を逃した。

箱根駅伝優勝4回の古豪が4年ぶりに箱根路に戻ってくる。大東大は、今春、77回大会で10区区間賞を獲得したOBの真名子圭監督が就任。仙台育英高(宮城)男子を2019年に全国高校駅伝優勝に導いた真名子監督は「ごく当たり前のことを当たり前にできるように」と生活面とジョグの質から見直した。

「レベルの低いジョグしかしていなかった。志が低かったり、目標、夢に対して無理かなという気持ちがあると、そういうジョグになってしまう。目標・目的を明確にして、それに向けてやれるようにとチームの雰囲気を盛り上げました」(真名子監督)

古豪復活の第一歩は6月の全日本大学駅伝関東選考会から始まった。7大会ぶりに伊勢路行きの切符を勝ち取り、「こうやっていけばこういう結果が出るというのが出た大きな大会。一番の自信になったと思う」と真名子監督は振り返る。

迎えた箱根予選会では、ピーター・ワンジル(2年)がトップの留学生集団でレースを進め、1時間02分16秒で個人5位。関東学連チームの一員として唯一箱根を経験している大野陽人(4年)が1時間03分12秒でチーム2番手、今季4種目で自己新の久保田徹(3年)が1時間03分15秒でチーム3番手と主力がきっちりけん引した。

「取り上げてもらえるようになり、自分の姿を写真やテレビで見たときにダメだこりゃ……となって(笑)。東洋の酒井(俊幸)監督じゃないですけど、もうちょっとスマートに写らなきゃ」とこの日に向けて自身のダイエットの目標も達成した真名子監督だが、胴上げはお預け。「あくまで11番目の大学なので、まだまだ」と視線は本戦に向いている。

3週間後の11月6日には7年ぶりの全日本大学駅伝が控える。「箱根の前哨戦になるので、箱根でシードを狙っていくのであれば、ある程度の結果を残さなければいけない。去年の中大のようにシード権を取ることができれば、前期でいい準備ができるので、シード権を取るのはマストかなと思います」と真名子監督。箱根本戦に向けては「ウチがよりいい結果を残すなら往路勝負」と思い描く。

1 大東文化大(4年ぶり51回目)
2 明治大(5年連続64回目)
3 城西大(2年ぶり17回目)
4 早稲田大(47年連続92回目)
5 日本体育大(75年連続75回目)
6 立教大(55年ぶり28回目)
7 山梨学院大(3年連続36回目)
8 専修大(3年連続71回目)
9 東海大(10年連続50回目)
10 国士舘大(7年連続51回目)
11 神奈川大
12 中央学院大
13 日本大
14 麗澤大
15 筑波大
16 日本薬科大
17 東京農業大
18 拓殖大
19 駿河台大
20 芝浦工業大
※順位、チーム名、箱根出場回数。20位まで掲載


左からワンジル、大野、久保田

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