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2022-10-20

【陸上】「2人同時優勝は初めての経験」 田島記念で兒玉と君嶋が1000分の1秒まで同タイム

女子スプリント新時代へ

日本グランプリシリーズ山口大会・田島記念陸上競技大会が10月15~16日に山口・維新みらいふスタジアムで開催され、女子100mHは、全日本実業団対抗で12秒73(+1.1)と日本記録を樹立した福部真子(日本建設工業)が大会新記録の12秒99(+2.0)で連覇。女子三段跳は森本麻里子(内田建設AC)が、自身が持つ日本歴代2位の13m82(±0.0)を2cm上回る13m84(+1.3)と好記録をマークし、グランプリ種目では7種目で大会新記録が誕生するなど、シリーズ最終戦は好記録で彩られた。なかでもオレゴン世界選手権代表がしのぎを削った女子100mは、2人の勢いそのまま白熱したレースとなった。

「2人同時優勝は初めての経験です」と話したのは、女子100mを制した君嶋愛梨沙(土木管理総合)だ。兒玉芽生(ミズノ)と1000分の1秒まで同タイムにより着差なしとなり、11秒41(+0.9)で優勝を分け合った。

レースは序盤「前半の走りが良くなってきた」と今季の手応えを振り返った君嶋がリードを奪ったが、兒玉が中間走で盛り返してリードを奪う展開。ゴール直前で再び君嶋が迫り、並んでフィニッシュ。写真判定の結果を会場全体が固唾を飲んで見守った後、同時優勝となったことがアナウンスで流れると、2人は笑顔で抱き合い、シーズンを締めくくった。


文/新甫條利子 写真/上野弘明

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