元アマチュアの全日本チャンピオン重岡優大(ワタナベ)は10日、東京・後楽園ホールでプロ転向2戦目を行い、東洋太平洋ミニマム級王者リト・ダンテ(フィリピン)との6回戦に大差の3ー0で判定勝ちした。
写真上=ダンテ(左)を右フックで攻める重岡
ノンタイトル6回戦とはいえ、2戦目にして東洋太平洋王者に挑む冒険カード。期待の大きさに応えるかのように、重岡はサウスポースタイルからダイナミックな左右パンチを顔面、ボディに叩き込み、スピード、パワーの違いを見せつけた。
だが、ダンテは3月、小浦翼(E&Jカシアス)に初黒星を与えて王座を奪ったときもそうだったように、いくら打たれても前進を止めずに打ち返してくる。この驚異のタフネスに、重岡は「どうしたら相手の心を折れるんだろう?」と、戸惑いながらの闘いとなった。
一方的に打ちまくりながらも、ダンテのしぶとい反撃で3回に鼻血、5回にはバッティングで右目上をカット。終盤は足を使って乗り切った。判定はジャッジ2者が59対55、1者が60対54と大差だったが、重岡は「一番したくない試合をしてしまった」と、勝ち名乗りにも首をかしげた。
「でも俄然やる気出てきました。自分はまだまだと思えて良かった。あっさり勝っていたら、どうなっていたか分からない」と、苦戦を糧にレベルアップを誓った重岡。一足先にプロ入りした弟・銀次朗は、すでにWBOアジアパシフィック王者。2020年は兄弟で世界へ向かって突き進む。

弟・銀次朗(右)との出世争いも楽しみ
文◉藤木邦昭
写真◉小河原友信
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