米プロフットボール・NFLのインディアナポリス・コルツは、現地11月7日(日本時間11月8日)、ヘッドコーチ(HC)のフランク・ライクを解任した。コルツは、前日の6日、ニューイングランド・ペイトリオッツと対戦し、3-26で完敗。3連敗で今季3勝5敗1分けとなっていた。シーズン中のHC解任は、パンサーズのマット・ルールに次いで今季2人目となった。
ライクの解任理由は、オフェンスが低迷していたことだ。米スポーツ専門局ESPNによると
・1試合平均のトータルヤード:315.1ヤードで27位
・1プレー平均:4.8ヤードで30位
・ラン1回平均:3.7ヤードで30位
・レッドゾーンでのタッチダウン率:44%で31位
といった成績だった。
コルツは、後任の暫定HCとしてジェフ・サタデーの就任も発表した。サタデーはコルツのCとして、エースQBのペイトン・マニングと長年コンビを組んでいた名選手だが、コーチ経験は高校フットボールだけ。地元のメディアなどでは不安視している。
32点差逆転の控えQBだった ライク前HCは60歳。現役時代はQBで、ビルズなどに所属。名QBジム・ケリーの控え選手だったが、1993年のAFCワイルドカードプレーオフでは、ヒューストン・オイラーズ相手に最大32点差を逆転したことで知られている。
引退後、コルツでコーチとしてキャリアを始め、一貫してオフェンス系のコーチとして活動してきた。カーディナルス、チャージャーズを経てイーグルスのオフェンスコーディネーターに就任した。2017年シーズンにスーパーボウル優勝を果たした。
その手腕を買われて、2018年にコルツHCに就任した。2018年と2020年にポストシーズンに進出したが、昨年は勝ち越しながら最終戦で敗れて、プレーオフを逃していた。
QB交代策が外れ 今季のコルツは、前年の責任を取らせる形で、イーグルスから移籍してきたQBカーソン・ウェンツを1年で放出し、ファルコンズからベテランのマット・ライアンを獲得した。しかし、ライアンはファンブルなどターンオーバーを連発し、不安定な成績だったため、スターターから降格。2年目のQBサム・アーリンガーを先発させていた。