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2022-12-23

【アメフト】MVPに電通QBエリス 最優秀新人にパイレーツRB柴田 X1エリア

X1エリアのMVPに選出された電通QBエリス。X1スーパー昇格の原動力となった=撮影:小座野容斉

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アメリカンフットボールのXリーグは12月22日、「X1エリア」の2022年シーズン最優秀選手(MVP)、最優秀新人、オールX1エリアの25人(オフェンス11人、ディフェンス11人、スペシャルチーム3人)を発表した。

 MVPには電通クラブ キャタピラーズのQBアーロン・エリス、最優秀新人にはペンタオーシャン パイレーツのRB柴田健人が選ばれた。

 エリスは、今季電通に加入。リーグ戦7試合に先発して、パスでTDを量産して、電通のレギュラーシーズン全勝と、X1スーパー昇格に大きく貢献した。パスは114/175、65.1%、1528ヤード、17タッチダウン(TD)で、インターセプトは開幕戦(富士フイルム戦)の1回だけだった。

 エリスは191センチ107キロで27歳。NCAAとは別の大学体育組織、NAIAに所属するセントフランシス大(イリノイ州)を卒業後、欧州各国のリーグでフットボールを続け、昨年は新興プロリーグELFでプレーしていた。

 エリスは自身のTwitterで「言葉では言い表せないほど感謝しています。素晴らしいコーチ陣とチームメイトのおかげです。NAIAからは初のQBとしてXリーグに参戦し、歴史を作ったことを誇りに思います! 私を信じてくれた電通ファミリーに感謝します」
とコメントした。
X1エリアの最優秀新人に選出されたパイレーツRB柴田=撮影:小座野容斉
 最優秀新人の柴田はラン87回で499ヤード、4TD。ゲインした距離はX1エリアで1位だった。ラン4位の草野公平と2人で841ヤード9TDを記録し、パイレーツのオフェンスの中心となった。 

 柴田は23歳。立命館守山高から日本大学へ進み、2018年7月のU-19世界選手権では日本代表に選出、2020年には甲子園ボウルにも出場した。

 柴田はXリーグ公式サイトで「有難いです。印象に残っている試合は入替戦です。ランプレーでオフェンスをうまく進めることができなかったので改善していきたいです。来年入替戦で勝利しスーパーに昇格できるように頑張りたいと思います」とコメントした。

電通が最多8人、パイレーツ7人…オールX1エリア25

 「オールX1エリア 25」は次の通り。
◎オフェンス
【OL】
C:山下司(アズワン)▽G:鈴木秀真(電通)、松田憲(電通)▽T:湯澤岳(警視庁)、市川千裕(アズワン)
【WR・TE】
WR:南賢人(電通)、桑原司(富士フイルム)▽TE:堀之内拓人(富士フイルム)
【RB】
柴田健人(パイレーツ)、 伊藤隆貴(トライアックス)
【QB】
鈴木貴文(富士フイルム)

オールX1エリア25 QB鈴木貴史(富士フイルム)=撮影:小座野容斉

オールX1エリア25 OL山下司(アズワン)=撮影:小座野容斉

◎ディフェンス
【DL】
仲道祐介(パイレーツ)、宮崎陸(パイレーツ)、神谷康治(サイクロンズ)、中村雄貴(パイレーツ)
【LB】
池田直人(サイクロンズ)、 益本有人(富士フイルム)、 水田貴之(アズワン)
【DB】
今西亮平(アズワン)、弓岡敬太(電通)、杉山慶(電通)、牛島卓也(パイレーツ)
オールX1エリア25 DL中村雄貴(パイレーツ)=撮影:小座野容斉

オールX1エリア25 LB池田直人(サイクロンズ))=撮影:小座野容斉
◎スペシャルチーム
K:廣田祐(電通)▽P:赤津裕之(パイレーツ)
▽RET:遠藤集(電通)

オールX1エリア25 K廣田祐(電通)=撮影:小座野容斉

 チーム別では電通の8人が最多で、パイレーツから7人、富士フイルムとアズワンから4人が選出された。QBでは、MVPのエリスを差し置いて、鈴木(富士フイルム)が受賞したが、勝った5試合中2試合で、残り30秒を切ってから逆転TDパスを決めたことが評価された。

 また、年間で最も反則の少なかったチームを表彰する「フェアプレー賞」には富士フイルム ミネルヴァAFCが選ばれた。

年間で最も反則の少なかったチームを表彰する「フェアプレー賞」には富士フイルム ミネルヴァAFCが選ばれた=撮影:小座野容斉
<選考方法>
・X1 エリア所属の8チームの代表1名とXリーグを取材するメディアがそれぞれ1票ずつ投票権を持つ。
・チーム代表は自チームの選手には投票できない。
・選考対象はレギュラーシーズンゲームとする。

【小座野容斉】

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