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2023-03-03

引退発表した原田大輔へ大阪プロレスの元同僚からメッセージ「第2の人生でも成功してほしい」【週刊プロレス】

大阪プロレス勢

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大阪プロレスは3月3日から3日間、大阪・ミナミのナンバ絵エリア一帯(道頓堀商店街、ミナミ千日前商店街、千日前商店街、道頓堀ZAZA、YES THEATER、味園ユニバース、Pivot BASA~Travel Cafe@Tonbori~)で開催される大阪文化芸術創出事業「ワラウナンバ」に参加した。

「ワラウナンバ」は2025年の大阪万博に向けて、国内外から訪れると予想される多くの観光客に大阪が誇る笑い(コメディ)を楽しんでいただくべく、多くのパフォーマーが公演機会を創出するための舞台を提供し、人々を惹きつけるコメディ文化と、言葉が理解できなくても伝わるノンバーバルな笑いを融合したイベント。各会場は、かつて「道頓堀五座」(角座、浪花座、中座、朝日座、弁天座)と呼ばれる芝居小屋が立ち並び、日本屈指の劇場街として発展した大阪・ミナミの中心地に設けられ、大阪プロレスは“笑いの殿堂”なんばグランド花月(NGK)向かい、地下に旧「baseよしもと」でNMB48の常設劇場が入るYES NAMBAビル前広場にリングを設置。年明けにマットプロレスを披露した同じ場所に、今度はリングを組んで本格的な試合を披露したわけだから、「2025年、大阪万博で大阪プロレスの試合を……」を目標に掲げる大阪プロレスとしては、大きな前進といえる。 

さて、そんな大阪プロレスに飛び込んできたのが、前日に発表された原田大輔引退。大阪プロレス出身の選手は大勢いるが、そのなかでもNOAHジュニアで一時代を築いた原田は“出世頭”ともいうべき存在。引退発表を聞いて、大阪プロレスの各選手はどう感じたか。

アルティメット・スパイダーJr.「実はちょっと前に引退とは全然関係ないことで連絡があったんです。その時はそういう話は出ず、『体の具合はどうですか?』というような話で。昨日の発表の後に連絡をもらって『いやぁ、びっくりしました』って感じで。引退にしてもサラッと触れたぐらいで。思ってもなかったんで、気の利いた言葉を返せなかったですね。どう声をかけていいか…。悔いがないって言ったらウソになるでしょうしね。結局、『体だけ無事でリングを降りられるように祈ってます』としか言えなかったですね。僕自身、同じ年にデビューして。僕が3カ月遅れぐらいなんで先輩にはなるんですけど、同期って見方もできる存在で。

この先、何年かプロレスラーを続けていれば、そのうちまた闘うこともあるんじゃないかって思ってたぐらいで。そのためにもキチンと体を治して復帰してほしいって願ってました。「俺みたいになるな」っていう原田さんのメッセージを受けて、自分も体をちゃんと診てもらわないといけないなって思いました。若手時代から何回も闘ってきて、一緒にアメリカにも行きましたし(CHIKARAプロレス「キング・オブ・トリオズ2011」参戦)。振り返ると、自分の実力不足もあってライバルになれなかったことが悔しいですね。正直言うと、複雑な気持ちです。これから先、自分自身も何があるかわかりませんけど、(引退するときは)心配をかけずに、しっかりリングを降りなきゃいけないなと強く思いました」

ブラックバファロー「発表前に電話をいただきました。もったいないですね。大阪プロレスの卒業生はいっぱいいるけど、上から数えて何番目かの、日本が誇るプロレスラーですから残念です。本人は無理やりにでもそう(引退)しないといけないという気持ちなのか、電話で話した時には思ったほど落ち込んだ感じではなかったんで。これからどうするか気になりますけど、話した感じでは、さんざん考えて考えて1周まわってもう悟ってるっていうイメージを受けましたね。そうであってほしい。今は、第2の人生でも成功してほしいという思いですね」

ゼウス社長「すごい残念ですよね。彼ほどプロレスが好きでずっとやってきた選手はいないと思うほどで。僕が入門したころはまだ(デビューしておらず)練習生だったと記憶してます。道場で一緒に練習してた仲で、僕が入門してちょっとしてからデビューしたはずです。実はちょっと前に原田さんから連絡あって、引退するって聞かされて。それを聞いた時は、すごいショックでした。

でも、仕方ないですよね。今は生活するには支障がないってことですから、それで引退するっていう決断も大変だったでしょうけど、健康が一番ですから。このままプロレスラーを続けて体を壊してしまうよりも、ここで区切りをつけるっていうのは、僕は前向きにとらえて進んでいく決断をしたのかなって思います。原田さんは全力でプロレスをやってきた選手。『お疲れさま』って言うのは嫌いなんで、これからの道での成功を願ってます」

実は非公式ながら、原田は新生・大阪プロレスのリングに上がりたいと漏らしていた。それを聞いたバファローは「そう思ってくれてるならなおさら、何らかの形で力を借りたいとは思いますね。そこは“一般人”原田大輔さんになってから話してみて、何ができるか探ってみたいですね。今は自分の中で決めたことなんで、ゆっくりとしてほしいって感じですかね」と口にし、ゼウス社長は「それは知らなかったですね。ただ僕は、1年目はなるべくゲストを呼ばないでおこうと思ってたんです。なぜかっていうと、レギュラーメンバーで盛り上げないと始まらないって考えたから。2年目、3年目になったら、機会があれば大阪プロレスのリングに上がってほしいなと思ってました。その機会が訪れなかったのは仕方がないこと。でも違った形で。彼とならトークショーとかもできますし。練習生時代に道場で練習した仲なんで、その頃の話をしてもいいでしょうしね。大阪に戻ってくるのなら、(GAORA中継の)ゲスト解説に入ってもらうのも面白いかもしれないですね」と、違った形で迎え入れることも考えているようだ。

また、各選手が声をそろえたのは、「NOAHだからこそ、こういう決断に至った」ということ。その根底にあるのは、三沢光晴さんの悲劇を繰り返すな。これほどの医療体制を整えて選手をバックアップしてくれているのだから、ここで無理して復帰して事故が起こってしまってはNOAHという団体が世間から叩かれてしまう……原田自身、その思いが一番強かったからこそ引退という決断を下した点にそれが表れている。

橋爪哲也

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