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2023-01-20

【しゅりんぷ池田のカード春秋】近藤健介の評価の高さは何か

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2022年オフ、FA市場の最大の目玉

昨年末にさまざまなジャンルのアスリートを集めたオールスポーツの最高級版カード「CROWN」が発売となりました。全部で48名が登場しているのですが、中でも過半数を占めているのがプロ野球で、王貞治、山本浩二から村上宗隆、佐々木朗希まで26名がカード化されています。この中に2023年シーズンからソフトバンクに加わることになった近藤健介も収録されています。

BBMオールスポーツカードプレミアム2022 CROWN/No.19 近藤健介(F)
BBMオールスポーツカードプレミアム2022 CROWN/No.19 近藤健介(F)

数球団が獲得競争を繰り広げ、このオフのFA市場の最大の目玉となり、球界でもトップクラスの年俸を得るようになった同選手だけに、この豪華メンバーの中に加わっていてもおかしくないのですが、その評価の高さは、ちょっと分かりにくいかもしれません。

打撃ベスト10の常連ではあるものの、本塁打は21年の11本が最多。2ケタ本塁打も同年のみで、打点も18、21年の69打点が最多と主要打撃部門の数字は驚くほどのものではありません。

彼が評価されているのは19、20年と連続でタイトルに輝いた出塁率の高さなのでしょう。同選手の通算出塁率は.413。4000打数以上の打者で出塁率が4割を超えているのは王、落合博満、柳田悠岐、松井秀喜の4名のみと言えば彼の非凡さが見えてくるでしょうか。近藤はまだ4000打数に達していないのですが、NPB史上に残るような強打者4名に伍する能力を秘めているのです。

しかし、そんな極めてレアな出塁率4割超えの打者を2人もそろえるとは、ソフトバンク恐るべし! 近藤の加入で今季のホークス打線は、どんな化学反応を見せるでしょうか。要注目です。
(週刊ベースボール2023年1月30日号 掲載記事再編)
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