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2023-04-07

【しゅりんぷ池田のカード春秋】江越大賀の心機一転の活躍に期待する

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身体能力を高く評価

 このオフ、積極的にトレードを行って血の入れ替えを断行した日本ハムですが、そうしたチーム状況を反映して先日発売となったファイターズカードでは、「心機一転」というインサートカードが制作されています。

 収録されているのは近藤健介のFA移籍に伴う人的補償として加入した田中正義、交換トレードで移籍した齋藤友貴哉、江越大賀、山田遥楓、FA移籍の伏見寅威、ドラフト指名選手ではあるもののアメリカで10年のキャリアを有す加藤豪将の計6名。これでもすべての移籍選手を網羅しているわけではないのですから、すごい大改造です。

 個人的に注目しているのは阪神から移籍の江越です。2015年にプロ入りした同選手が1年目に5本塁打、2年目に7本塁打した際には、このまま彼が外野の一角を担うのかと期待していたのですが、17年に糸井嘉男、19年に近本光司が加入したこともあって出場機会が激減。


BBM北海道日本ハムファイターズベースボールカード2023 SI6 江越大賀

 17年以降の6シーズンでわずか8安打、1本塁打のみで、ここ3年は一軍0安打が続いていたのです。近年は走塁・守備要員がもっぱらで打席に立つ機会も減っていました。ここまでの低迷にもかかわらず戦力外とならなかったのは、その身体能力が高く評価されていたからなのでしょう。

 今回のトレードも新庄剛志監督が江越の獲得を強く望んだとも言われています。3月15日のオープン戦では右手首の骨折をおして出場し、サヨナラ安打を放って新球場・エスコンフィールドでの初勝利を手繰り寄せました。

 今季30歳を迎えた江越の心機一転の活躍を期待しています。
(週刊ベースボール2023年4月17日号 掲載記事再編)
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