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2023-06-14

【高校総体】北信越大会・永原颯磨ら佐久長聖高勢が好調、長野東高の都大路優勝メンバーが新潟県勢と激突

中長距離で躍進に期待の3選手。左から梅原、永原、名和(写真/毛受亮介、上野弘明)

8月2日から6日まで、北海道を舞台に繰り広げられるインターハイの出場権を懸けた最終決戦がスタート。都府県大会を勝ち抜いた選手たちが、ブロック大会に挑む。6月15日から18日まで富山・県総合運動公園陸上競技場で開催される北信越ブロック大会の注目選手を紹介する。

男女棒高跳にもトップ選手が登場

昨年末の全国高校駅伝男子で、2時間01分57秒の高校最高記録で2位に入った佐久長聖高(長野)勢が好調だ。3000mSCでは、5月下旬の県大会で3人が大会記録を更新。昨夏の徳島インターハイ2位の永原颯磨(3年)が高校歴代3位の8分41秒53、遠藤大成(3年)も8分54秒58と好走した。1500m、5000mは濵口大和(2年)が県大会で二冠を獲得。1500mでは、6月4日の東海大競技会で高2歴代4位の3分45秒77をマーク。6月12日現在、全国ランキング1位に立っている。

1500mには、6月1~4日に行われたU20日本選手権で8位(3分49秒47)の梅原悠良(上田西高3年・長野)、昨秋のU18大会3000m優勝の大場崇義(上伊那農高3年・長野)ら実力者が出場。5000mは、13分57秒79の自己記録を持つ山口竣平(佐久長聖高3年)や2人の留学生もおり、激戦になりそうだ。

高校駅伝女子で初優勝を果たした長野東高(長野)勢は、優勝メンバーの窪田舞(2年)が1500mと3000m、名和夏乃子(3年)が3000mに出場する。両種目とも、P・ワンジク(帝京長岡高1年)、M・アロットエカラレ(開志国際高2年)の新潟県勢との争いが注目される。

男女棒高跳にもトップ選手が登場する。男子の山内裕太(開志国際高3年)は、県大会で大会新の5m01をクリア。走幅跳、三段跳と合わせて跳躍三冠を達成した。女子の岡田莉歩(佐久長聖高3年)は、U20日本選手権で高校歴代7位タイの4m00に成功。今季中の目標は高校記録の4m16を大きく上回る4m30と志は高く、「次の北信越で4m10を跳びたい。それも私にとっては通過点。一歩ずつ、丁寧にやっていきます」と話す。

左から佐久長聖高の山口と岡田、U20日本選手権の女子100mHで4位入賞の小寺(写真/上野弘明、毛受亮介)
左から佐久長聖高の山口と岡田、U20日本選手権の女子100mHで4位入賞の小寺(写真/上野弘明、毛受亮介)

男子短距離は100m10秒36(+1.9)の鶴巻陽太(三条高3年)、100m10秒43(+1.9)、200m21秒27(-0.4)の栗林航(開志国際高3年)ら新潟県勢に好選手がそろう。4×100mRでは徳島インターハイで入賞した開志国際高、新潟明訓高、東京学館新潟高が健在で、なかでも新潟明訓高は県大会で大会新の40秒48をマークした。110mHも新潟県勢中心にハイレベル。14秒14(+1.2)で全国ランキング1位の大久保然(長岡大手高3年)、14秒39(+1.7)の諸橋リューク(開志国際高3年)らがひしめく。

女子100mHの小寺彩貴(北陸学院高3年・石川)も期待したい。U20日本選手権では、大会直前に体調を崩しながらも4位に入賞。下級生時よりも全国で戦えるようになったことを実感しているといい、「北信越で13秒6は出したい」と意欲を示した。

文/石井安里 写真/毛受亮介、上野弘明

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