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2023-08-08

高橋奈七永、占いに行く。全女を体現するベテランの原動力は「怒りとネガティブ」【週刊プロレス】

デビュー28年目に突入した奈七永が占い館に突入

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全日本女子プロレスでデビューし、全女終焉の時まで上がり続けた“女子プロ界の人間国宝”高橋奈七永は7月にプロレス生活28年目に突入。ベテランと呼ぶにふさわしいキャリアを重ねているが、その闘いぶりはいまだ現役バリバリ。圧巻のファイトと強烈な存在感で女子プロレス界の人間国宝と言われるにふさわしい闘いを繰り広げている。

そんな奈七永がデビュー記念日の節目に横浜・元町中華街にある占い館バランガンを訪れ、当サイトでお馴染み登音(とおん)先生にプロレスラーとしての、人間としての今後を四柱推命とタロットカードを駆使して、占ってもらった。

じつは今後のキャリアに関していろいろと考え、変わりゆくプロレス界において迷うことも多かったという奈七永。だが、占いのなかで「怒りとネガティブこそ高橋奈七永」という言葉を受け、これからも高橋奈七永として闘い続けることを誓った。
入場シーンでの奈七永
登音「さっそく見ていきますね。まず21歳から25歳、この時期けっこうキツかったと思うんです。あと、2016年と2017年。ここも、おそらく目上のひととか、一番味方だと思っていた人、ファンの方、お客さんも含めていろいろ言われたんじゃないかなと。始めるんです。あとコロナ直前の2019年とか。自暴自棄になりそうなぐらいキツかったところを踏ん張ってきたのかなと」

奈七永「え? ほんとそうです。SEAdLINNNG旗揚げしたのが2015年で、そのあとの2016年とか2017年はけっこういろいろ言われてて、すごく病んでたと思う。2019年とか『もういいや…』ってなってるんですよ」

登音「さらに言うと、2020年とか2021年も相当地獄だったんじゃないですか?」

記者「2020年に足の負傷のため長期欠場に。2021年にSEAdLINNNGを退団してますね」

奈七永「すごい怖いんですけど(苦笑)」

登音「生まれから占った結果なんですけど、過去が当たっているということは運気のとおりで、この先も読みやすくなると。たぶんね、コッチ(お金)の問題もあったと思うんです。あと高橋奈七永さんは、まわりの人がすごく大事なんです。周りの人が嫌な話を持ってくる運命にあるので、誰とどう付き合っていくのかの見極めもすごく大事なんです。なぜなら奈七永さんは許しちゃうから。許そうと努力しちゃうからその影響も受けちゃうんですね。だけど、2020年と2021年を乗り切れたということは、今後は大丈夫かなと思います」

記者「許しちゃうというのは、ダマされるとは違うんですか?」

登音「ダマされるのとはちょっと違いますね」

奈七永「私もべつにダマされたとは思ってない。裏切られてきたかもしれないけど」

記者「でも許しちゃうんですか?」

奈七永「うん。私が大人になればいいだけかなって」
登音先生の占いを受け、ゴキゲンの奈七永
登音「今後のポイントとしては、育成ですね。若い選手を育て上げることとか、伝承しないといけないことがいっぱいあるハズなんですよ。あとね、今年の10月か11月に結構デカいのが入ってきますので」

奈七永「お金?(笑) そんな予定あったかな?」

登音「ドンピシャで当たったら、ぜひもう一回(占いに)来てください(笑)。あとこれはカットしていただいてもいいんですが、いまパートナーの方っていらっしゃいますか?」

奈七永「いえ、いません(苦笑)」

登音「じゃあ、今年か来年できますよ。ただ、この占いは運気が良くなってきてることが前提なので、例えば体調を崩したり、病んでしまって、家から出れませんってなったらダメなんです。元気でいることが大事。あとは7月7日から8月7日までの一カ月、ここで何が起きて、どんなことを思って、誰と会って、何を考えたか、いろいろメモってほしいんです。この1カ月をどう過ごしたかが今後の10年間を示します。すごく大事な1カ月になりますね。でも、命式見てると、マジで波乱万丈な方ですね」
パッションタオルを掲げる奈七永
奈七永「波乱万丈…。ホント波乱万丈だと思う」

登音「でもね、逃れられないと思うので。じゃあタロットで占ってみましょうか。(こう言ってカードを並べると、まず出てきたのがデビルのカード)デビル、悪魔のカードです。でも悪魔を出した人で、金を稼がなかった人って僕は見たことないので」

奈七永「デビルなのに?」

登音「デビルっていうのは欲望むき出しなんですよ。悪く取ろうと思えば、鎖に繋がれてるじゃないですか。しかも裸で。つまり逃れられない何かがあるということなんです」

奈七永「逃れられない何かが」

登音「例えば奈七永さんはプロレスやってらっしゃいますけど、もう私もシンドイからやめるって思う時もあると思うんです。だけど、表現として正解かわからないけど、やらされるというのかな。逃れられない。ただ、逃れられないなかで気を付けてほしいのは、このカードにも出てるんですけど、要するに病まないでねと」

記者「最初の四柱推命による占い結果に通じるものがありますね」

登音「すごい繊細な方なんでね。ベテランになられても気を使って気を使って、許して許して、裏切られるんですよ」

奈七永「また裏切られるんですか?(苦笑)」

登音「信じちゃうから。優しんだもん。だから、自分をしっかり保つことがすんごい大事」
勝利の雄たけびを挙げた奈七永
奈七永「病まないようにするにはどうしたらいいんですか?」

登音「もうね(プロレスからは)逃れられないし、人が寄ってくるのは仕方ないから、楽しくやることです。ポジティブに。頑張ってきた人なんですよ。相当叩かれたハズだし、嫌な思いもしたハズなんです。でも、いまも辞めてない。それが答えなんですよね」

奈七永「さっき言ってたプライベートは…?」

登音「来年か、再来年かな。プライベートも仕事もお金も、来年と再来年なんです。ただ、うまくバランスとっていってくださいねっていうのと、いいところまでいくと、自分で壊しにかかるところがあるので。そういう時がきたら、また僕に見せてください」

奈七永「確かに壊しがちなんですよ。もういいやってなっちゃう」

登音「器は相当大きいんですけど、ギリギリまで頑張っちゃうんです。で、あふれた時、もういいやってなっちゃう。それでもし、もういいやって思って、別の(プロレス以外の)道を考えたとしても、やっぱりこの業界に僕はいると思います。それぐらいこの業界との出会いはパンチがあったはずなんです」
得意技ワンセコンドEXを狙う奈七永
奈七永「確かに。いつも(プロレスを辞めようと)思ってましたから(苦笑)。じつはいま、犬が好き過ぎてドッグトレーナーの勉強を始めてるんです」

記者「高橋さん、犬飼ってらっしゃいますもんね」

奈七永「はい。去年の10月ぐらいから(ドッグトレーナーの勉強を)始めてて」

登音「じゃあ見てみましょう(と言ってタロットカードを切る)奈七永さんの人生って怒りとネガティブの塊なんですよ。いい表現かわからないけど、ネガティブがパワーになってる」

奈七永「基本はネガティブなので。週プロの記者のひとにも『高橋奈七永はいつも怒ってる』って書かれたことがある(苦笑)」

登音「その通りだと思います。(カードを見ながら)あー、そうですね、ワンちゃんを育てるのも育成という意味では一緒なのかもしれませんね。向いてるのかもしれませんね。育てるというテーマにも合ってるし。ただ、安定とか安心をホントに求めてるのかなと。さっき、この1カ月がすごく大事だとお伝えしたと思うんですが、ぜひこの先のことも考えてみてください。本当に刺激なんかいらない、安定安心がほしいのかなって」

奈七永「はい」

登音「ちょっと左手見せてもらってもいいですか?(こう言って、奈七永が差し出した左手の手相を見る)あのー、もしかしたら2本、柱を立てておくのもアリかもしんない」

奈七永「2本?」

登音「(手相が)1本ズドーンとなってる人は、ひとつのことしかできないんです。でも、いいバランスで枝わかれしてますし、ここ僕はアーティスト線って言ってるんですけど、普通の仕事はたぶん無理だと。 だから、ドッグトレーナーならドッグトレーナー、プロレスならプロレス、どっちかじゃなくて、2本、つまり二刀流もアリなのかなと。あとね、ここメンタルがメタクソ弱い線が出てるんで、そこを保つのも大事」

奈七永「プライベートに関してはどうですか?」

登音「プライベートに関しても来年か再来年。焦らなくて大丈夫です。ただ、さっきも言いましたけど、閉じこも        ってちゃダメですけど」

奈七永「いろいろ占ってもらって、思い出したけど昔にも44歳とか45歳ぐらいから良くなるって言われてた気がする。道が見えてきた気がします」

登音「道が見えてきた。いい言葉ですね。ぜひ使ってください(笑)」

奈七永「はい。やっぱ占い来てよかったです」

登音「今後の課題を改めて言いますと、準備をすること、来年再来年に向けて。それは今後の計画的なこともそうだし、何かあったらいつでも動き出せるように心身を整えておくことなんです」

奈七永「(運気が)きたことに病んでたら、通り過ぎちゃういますもんね」

登音「あと、こんなこと言うと失礼かもわからないんですけど、(奈七永は)けっこう乙女なんです」

奈七永「いや、乙女ですよ(笑)。失礼じゃない」

登音「あと、素直だし、何事も信じちゃうんです。それでいままで嫌なこともあったかもしれませんが、それがいいんですよ。それでいいんです。怒りとともに、素直に進んでください」

記者「この占いの結果も…」

奈七永「素直に信じて」

登音「はい。奈七永さんのテーマは、怒りとネガティブ。それはこれからも変わらない。じゃないと面白くないから」

奈七永「まずこの1カ月ですよね、大事なのは」

登音「はい。7月から8月までの一カ月に何が起きたのか、何を感じたのかをしっかり覚えておいて」

奈七永「忘れちゃうからちゃんとメモして、怒りとネガティブでこれからも頑張っていこうと思います。今日はありがとうございました」

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