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2020-02-03

【2019スポーツカード大賞 06】インサートカードは本来の楽しみ方へ

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インサートの本来の楽しみ方

佐伯 さあ、これらの中から何を選ぶかですが。

田村 こう考えてみると、Jカードの「GEM」にしても、Bリーグの「FRANCHISE」にしても、レギュラーとサインしかなかったアイテムで、少しずつインサートが増えてきていますよね。

佐伯 レギュラーとサインだけという単純なカード構成ではなくて、その間にもう一段階、別のカードを挟むという、原点回帰みたいな流れでしょうね。「GEM」にしても、色違い版が人気のパニーニ「プリズム」とか、それに近いノリでみんな買っていると思うんですよね。そういう新しいカードの楽しみ方が受け入れられるようになってきたんだと思います。

田村 Jカードに「GEM」が入ったのはエポックが制作するようになったからで、これは狙い通りだったでしょうね。まさに、カードファンがみんな欲しがっていたところに、欲しがっているインサートが入った感じです。

佐伯 そういう意味では、今年のベストインサートはJカードの「GEM」でいいかもしれないですね。

田村 Jの「GEM」(笑)? うーん。そっちに流れていいでしょうか。野球以外のスポーツカードにもインサートが入るようになってきたという意味では、確かに代表的な例ではありましたけど。

佐伯 異議ありが出ました(笑)。

高橋 野球のインサートで選べば、どれになりますかね?

田村 さっきの流れだと、やっぱり「GLORIOUS 3D」が妥当だと思います。

高橋 野球の「GEM」は?

田村 野球の「GEM」も悪くはないんだけど、Jの「GEM」がよかった点は、野球に比べて、ユニフォームのバリエーションが多いところですよね。つまり、白とか黒を背景にした時に、非常に映えるという点で、あのカードのデザインはJカードのほうがうまくハマったんだと思います。親和性が高いというか、より魅力的に見せることができていました。エポックならJカードの「GEM」、BBMなら「GLORIOUS 3D」なんでしょうけど。でも、お世辞抜きで「GLORIOUS 3D」は世界に誇れる素晴らしいカードですよ。

佐伯 これだけ白熱しているわけだし、技術部門とその他とか、細かく分けますか?

高橋 技能賞みたいなことですかね(笑)。

田村 技能賞を作ると、毎年変わらないでしょうから(笑)。そんなことより、今後は大相撲カードにもインサートを入れていただきたいです。大相撲カードにインサートが入ったら、僕も買いますよ!

高橋 昔あった、びんつけ油カードとかですか(笑)?

佐伯 あったね! 匂いのするカード!

田村 キワモノはいらないから(笑)。

高橋 和紙カードですか?

田村 大相撲ファントムとかいいよね。

佐伯 むしろ、大相撲エスペランサ?

高橋 「1stバージョン」の「JAPONISM」だって、大相撲カードに入れたら面白いかもしれないですね。

田村 一つ大切なカードを忘れていました。「GLORY 2020」に入っていた黒和紙カードの「MIYABI」。あれは、すごくよかった。選手の写真引き立てるために、その下に白い色を引いていると思うんですけど、150ミクロンくらいズレているものが多くて、そこだけがもったいなかったです。でも、つや消しの加工に金箔が押されていて、非常に出来がよかったと思います。「JAPONISM」も白和紙バージョンとして、あのテイストを取り入れていくことができれば、今後が楽しみになりますね。

佐伯 そろそろ話をまとめましょうよ(笑)。

田村 私は語りつくしたので、あとは任せます(笑)。

佐伯 Jカードがインサート部門の話題に出ることは珍しいですから、今回選んでおいてもいいと思うんです。BBMの3Dカードはここ数年、毎年のように選ばれてきましたし。

田村 今年はJカードの「GEM」にしましょうか。技術的には「GLORIOUS 3D」がナンバーワンですけど、インサート本来の楽しみ方へ回帰したという意味で。

佐伯 OKです!

☆インサートカード部門☆

中村俊輔(ジュビロ磐田) GEM

エポック2019Jリーグオフィシャルトレーディングカード

「Jリーグのファンは、想像以上にインサートを評価してくれた」(高橋)

▷▷▷次回は、ルーキーカード部門です!

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