【2019スポーツカード大賞　06】インサートカードは本来の楽しみ方へ

Bリーグの「FRANCHISE」はいい！

高橋　あとは「FUSION」に入っていた「LEGENDARY PLAYERS」の50枚限定版ですね。これも例年通りキラキラの加工がすごくよくて、50枚限定になると、さらに箔押しがされていたのも豪華でした。

　それで、最後に1枚を選ばせていただくのであれば、実は「Bリーグカード」に入っていた「FRANCHISE」というインサートなんです。これもホロ仕様のカードで50枚限定版があるんですけど、田臥勇太選手は5000円くらいついていました。普通のインサートではあるんですけど、見た目がよくて、写真も2枚使いですし、私は2019年のインサートの中では、これが一番よかったのではないかと思います。

佐伯　確かにBリーグのインサートは人気がありましたよね。全体の構成の中で、レギュラーとサインとの間を埋めるのにちょうどいいインサートだったと思います。

高橋　Bリーグで一つ注文を付けるのであれば、3種類のインサートカードがあって、全部同じ写真なんですよね。「FRANCHISE」だけは2枚使いで他とは差別化をしていたのも評価したいところです。

佐伯　私の候補は、盛り上がりではすっかりラグビーに負けていましたけど、プロ野球の侍ジャパンのカードもカルビーから出ていまして、レギュラーの他にゴールドサイン版があったんですね。このゴールドサインがすごく長く売れる商品なんですよ。前回はサインではなくて、選手のフルネームが金箔で押されているだけだったんですけど、それでもいまだに売れています。今回はきちんとしたゴールドサインなので、同じようにロングセラーのカードになるんじゃないかと思うんです。

田村　あのカードのポイントは、侍ジャパンで箔サインが入ったのは今回が初めてというところですよね。惜しむらくは、その後に出たスペシャルボックス限定版はマッチデーカードだったので、例えば山田哲人の写真でも山田のカードではなく、試合のカードになっていたんですよね。そこだけはもったいなかった。

佐伯　スペシャルボックス限定版は、写真もちょっと古かったんですよね。2019年の写真はほとんど使われていなかったのも残念でした。それでも、あまり話題にならない侍ジャパンの中で、唯一出たアイテムだと思うので、オリンピックへの期待も込めて、私はこれが1位ですね。

田村　カルビーのスケールだからこそ商品化できたんでしょうね。カルビーがその使命を果たしてくれたのは、評価したいところですよね。