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2023-09-24

「プロレスラーの理想像としてコイツに敵わない」かつては同じDRAGONGATEに所属していた鷹木信悟を望月成晃が語る【週刊プロレス】

激闘となった鷹木信悟vs望月成晃

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望月成晃もいよいよ40歳になろうとしてきた頃、「体力的に通用しなくなってくるんじゃないか?」と思わせた存在が鷹木信悟だった。さらに言うと「プロレスラーとしての理想像でコイツに敵わない」と思うのも、これまでのDRAGONGATEでは鷹木ただ一人。だからこそ絶対に負けたくないという思いも沸いていた。

そんな鷹木との数ある試合の中で最も印象深いと語るのが、2015年11月1日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第1競技場)でおこなわれたドリームゲート戦。望月が鷹木に挑むというシチュエーションだった。

この時の望月はリング外でも見えない敵と闘っていた頃。詳しくは発売中の自伝の中でたっぷり書かれているので割愛するが、いろいろあってタイトルマッチが決定したのは本番2週間前。残念ながら望月への期待感も薄かった。だが、「いい意味でファンの期待を裏切ってやる」と思えば思うほど、望月は燃えるタイプ。結果的に鷹木を倒してのベルト奪取には至らなかったが、手応えの残る一戦となり、試合後には男泣き。この試合はレスリング・オブザーバーのベストバウト部門で6位にもなった。

今では鷹木が新日本プロレス所属ということもあり、頻繁に会う間柄ではないが、たまに顔を合わせると何度となくこの時の話題になるという。著書の中ではこんなやりとりも書かれている。

望月「あの試合はオマエに殺されるかと思ったぞ」
鷹木「はい、殺す気で行きましたよ。僕も殺されると思ったんで」

自然とこんな会話ができるのも望月と鷹木が信頼し合っているからこそ。別々の道を歩みながらも心のどこかではつながっているのだろう。少なくとも望月からすると、後輩ながら鷹木に対するリスペクトの念も伺える。なぜなら、自伝の中でわりと頻繁に鷹木の名前が出てくるからだ。本を読み進めながら2人の関係性を探るのもおもしろい。

ちなみに、人づてに自伝を受け取った鷹木は「親子でプロレスをやる覚悟。」という本のタイトルを見て、X(旧ツイッター)上では「家族が居ない俺に対しての嫌みかな?笑」と、らしさ全開。その後、SNSを通じて望月とのやりとりも何度か見られた。

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