コーチ・舩本さんのとっておき~トップモデルレーシング水着~水泳のトップブランドである「arena」は、今年、50周年を迎えた。
そのアイテムは、トップスイマーはもとよりジュニア選手など競泳選手だけではなく、マスターズスイマーなどの水泳愛好家からも絶大な信頼を得ている。
そんな水泳愛好家たちに、とっておきの一品を紹介してもらうこの特別企画。
今回はコーチとして選手育成にも携わる舩本さんのとっておきを聞いた。
2歳のころから水泳を始め、高校卒業後は社会人チームに。その後は一度、水泳から離れたものの転職で水泳のインストラクターとなり再び水泳に携わることになった舩本さん。現在では選手コースの指導にも当たり、オリンピアンの卵の育成に励んでいる。――現在は水泳のインストラクターをされているということですが、自分のために練習することはあるのでしょうか?
舩本さん 自分のために泳ぐのは週に1000~2000m程度。普段から指導で水中に入っているので、それに加えてフォームの確認をするくらいです。ただ、マスターズチームをひとつ立ち上げていて、そこで大会に出場することもあります。そこのチームジャージは2018年のパンパシフィック選手権の日本代表を意識したものにしました!
――あの赤と白のボーダーのジャージですね! 数ある水泳ブランド、メーカーの中で、アリーナを愛用するようになったきっかけは何だったでしょうか。
舩本さん 中学生のときは最初、他社のメーカーを使用していたのですが、ちょっと締めつけが強くて、レースの最後で脚が動かなくなる感覚がありました。それでも3年生の時は近畿大会に出場することができて、その時に先輩にアリーナの「AQUAFORCE ZERO」を借りて出場したんです。そうしたら京都府大会から1週間後だったにもかかわらず、4×100mフリーリレーの自由形で1分4秒台かかっていたものが1分0秒台まで上がりました。1週間だから練習でそんなに速くなるわけもないじゃないですか。当時のいわゆる高速水着なのですが、腰に風船を着けたかと思うくらいに身体が浮いて、飛び込んだときの感覚がそれまでのものとはまったく違って衝撃を受けました。
とっておきの勝負水着「ULTIMATE AQUAFORCE 」でレースに出場する舩本さん
高校生時代、学校の部活で使用していたメーカーは他社のものだったが、それでも中学時代の衝撃が忘れられずにアリーナの水着を愛用。社会人になってからも愛用し続け、全国社会人大会にもとっておきの水着で出場を果たした。――現在もマスターズの大会に出場されているということですが、これまでで自分に一番「バチン」とハマった水着はありますか?
舩本さん ULTIMATE AQUAFORCEですね。瀬戸大也選手(CHARISH & Co.)が着用しているのをみて使ってみましたが、ものすごく良かった。中・高校時代は近畿大会止まりでしたが、この水着を着て初めて全国大会の標準記録を突破し、日本社会人選手権に出場することができました。
――それはすごいですね! 現在は選手コースの指導をされているということですが、選手から水着の相談をされることはありますか?
舩本さん メチャクチャあります! 最近では海外メーカーを含め選択肢も増えていますから。私がアリーナを愛用しているので、選手たちにもアリーナを、ということはありません。選手がどんな水着を履きたいのかを聞いて、それにあったメーカー・ブランドを薦めています。そのなかで「サポート力もありつつ、しっかりとキックも打ちたい」という場合などは実体験を踏まえて「アリーナでもいいんじゃない?」と話しています。
――コーチとして水着に関してもしっかりとした知識が必要なんですね。
舩本さん そうですね。サッカーや野球などだとトップ選手がどんなギアを使っているのかなど子供たちも知っていて、それに憧れたりしますよね。水泳もトップ選手がどんな水着やゴーグル、キャップなどを使用しているのか知ってほしい。入江陵介選手(イトマン東進)はこんな水着を使っているんだよ、などどんどん伝えていきたいです。もちろん水泳のコーチ・インストラクターとしても水泳の素晴らしさを教えつつ、野球やサッカーと同じくらい楽しんだよ、ということを広めていきたいです。