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2023-11-17

【しゅりんぷ池田のカード春秋】オールドルーキーの2年目やいかに

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苦労人が七番・二塁で開幕スタメン

 今年も新人選手を特集した高級版カードセットが発売となりました。レギュラーカードは各球団3名のルーキーが登場しており、ドラフト1位の12人は活躍のいかんにかかわらず、必ずカード化されているのですが、2人目以降はドラフトの順位にこだわらず、今季活躍した選手が充てられています。

 中日の3枠目で登場しているのが、ドラフト7位、昨年の支配下ドラフト最下位の全体69番目で指名された福永裕基です。同選手は天理高時代の2014年夏の奈良大会決勝で智弁学園高に敗れているのですが、当時同校の三番を打っていたのが現・巨人の岡本和真だったというのですから、どれだけ遅いプロ入りだったのか。福永は大学経由で社会人で4年を過ごし、岡本に8年遅れで、ようやくプロ入りにこぎつけたのでした。


BBMルーキーエディションプレミアム2023 RP36 福永裕基

 同期の村松開人、田中幹也の離脱もあって、そんな苦労人が七番・二塁で開幕スタメンを果たすのですが、3・4月は月間打率.305をマークし、低迷するチームにあって、現役ドラフトで加わった細川成也とともに限られた明るい話題となりました。ただし、好調が続いたのは6月までで、7月以降は10安打を加えただけで1割台の打率でスタメンの機会も減り、終わってみれば97試合の出場で70安打と準レギュラークラスの成績に終わりました。

 来季には大ケガを負った田中も復帰するでしょうし、今秋ドラフトでは津田啓史、辻本倫太郎と2人の遊撃手が加わりポジション争いも厳しさを増しそうです。今季27歳でプロ入りしたオールドルーキーの来季やいかに。しかし、中日は二遊間の選手を獲り過ぎでは?

(週刊ベースボール2023年11月27日号 掲載記事再編)
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