――キャリア50戦以上。数々の王座を獲得し、現役を続けながらも、世界レベルで既にレジェンドの称号も手にした。その青木選手にとって勝敗とは? 勝敗を超えるものとは?
青木 その質問は、勝敗を超えた試合みたいなものが存在するって考え方ですか?
――そうですね。その様な試合を意識していますか?例えば、心を揺さぶるとか、観た人間が一生心に残るとか。私はその様な試合は存在すると考えます。
青木 それで言うと、当然、勝敗を超える試合はあります。観た人間の心を、感情を揺さぶるものです。でも、プレーヤーが最初から勝敗を越えようと思ってやるのは、何の価値もないと思う。要は、徹底的に勝敗にこだわるからこそ、その勝敗ってものに感情を揺さぶる価値が出てくると思う。多くの人たちが勘違いしている様ですが、勝敗を超えた試合なんてものは、極論では、そもそも存在しないんです。徹底的にこだわるからこそ、そこに勝敗を超える所に何かが生まれる。そう考えます。
――例えば、試合序盤から互いが殴り合う様な試合が過去の名勝負として人気があります。青木選手にとって、あの様な試合はどう映る?
青木 僕の価値観では、盛り上げれば良いんだと思ってやっているのであれば、“格闘技”としては逃げだと思う。最初から勝敗を超えるとか、闇雲に殴りあって観客を盛り上げるっていうのは、僕の価値観の中では、一番ズルイというか、逃げというか、 横着をしていると言うか、僕はそう思います。
©️ONE Championship
――自分のONEでの試合の中で、観客の心を揺さぶった試合は?
青木 全てにそれなりの手応えはあるけれど、それは感じた(観る)側の問題だと思います。僕からどの試合に手応えがあったかって言うのは、一概には言えないです。全て、それなりに手応えもあったし。ある程度のキャリアあってから(ONEに)加入していますから、それなりの力量がついてからやっていますからね。
――私自身、青木選手のONE全試合に感動した。中でもクリスチャン・リーとのタイトル防衛戦(2019年5月17日/シンガポール)が強く心を揺さぶられました。
青木 事前に感情を揺さぶる “作り”があります。僕は誰よりもその作りを大切にしてやっています。敢えて言うと、誰一人も力を貸してくれない中で、インタビューだったり、記事を自分で持ち込んだりしてやってきた訳なので。それをやってきた中で、自分の全ての試合に感情を揺さぶられたって言うのは、僕の勝ちですね。誰よりもそこに意識や価値を置いて、そこに美意識を持ってやってきたから。
©️ONE Championship
――あのクリスチャン・リー戦では、何を見せたかった?
青木 あの当時、嘉島唯さんが書いたインタビュー記事『突然の解雇、敗北、リベンジ、若手への嫉妬——孤独な格闘家はなぜ闘い続けるのか(2019年5月16日/BUZZ FEED NEWS)https://www.buzzfeed.com/jp/yuikashima/shinya-aoki)』がありますが、そこに全て書いてあります。自分がどのような思いで試合をするのか。あの試合で言えば、作りのテーマとして、36歳の同世代が若手の台頭に悩み、上からの締め付けに悩み、その中でもいろんな選択がある中で敢えて戦う、勝負の選択をする、そう言う世界観を作った。それを試合で表現したから、まさに自分の美学を追求した試合ではありますよね。極論すれば、やらなくていい試合だったとも言えるし。
――“やらなくていい”とは?
青木 3月31日の試合で王者になったばかりなので、やらなくても良い試合ともいえるじゃないですか。
――そういった意味で、試合が決まった時に周囲は驚きました。
青木 そう言う意味で、あの試合は自分の見せたいものは作れたと感じています。全ての試合も結果がどうであれ、後悔の気持ちはあまりないです。(自分の世界観を)ちゃんと作れてきたと思うので。
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