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2020-05-12

【格闘技】「とにかく、試合がしたい…」 37歳になった青木真也が今考えること

とにかく、試合がしたい。目の前にあるものをコツコツとやる

――今、試合で誰と戦いたい?

青木 どういった選手と戦いたいっていうのは、ありません。誰でもいい。とにかく、試合がしたい。その中で、単純にコツコツやって、自分の物語を見せていこうと思っています。勝つことも失敗することもコンテンツに繋げていける、その自信はあります。

――青木選手のインスタグラムで、岩本選手や山中選手との練習が幸せという表現を使っていました。幸せとは?

青木 幸せというのは、自分がどう感じるか、主観的なものだから、難しい問題ですよね。僕自身は、実はずっと幸せなんか感じる事はないのかもしれないし、もっと言うと、そういうものを感じたら、一つ終わりなのかもしれない。

――甘えてしまうから、と言うことですか?

青木 いえ、満足してしまう。これもよく言うんだけど、バルセロナ・オリンピックで岩崎恭子さんが、今まで一番生きた中で一番幸せでしたって言ったんですよね。金メダリストやプロのスポーツ選手は、人生における頂点みたいなものが、人よりも早く来るじゃないですか。だから、ある意味、とても辛い生き方だと思います。

©️ONE Championship

――今、したいことは?

青木 (試合以外は)なんとも答えるのが難しい部分ではありますね。今は色々とあっても目の前にあることをコツコツとやる。それはそれでいいのか、充実しているのかもしれない。そう思っています。

 インタビューの合間に青木の口から何度か出てきた“孤軍奮闘”。格闘技に純粋に向かい合う男が、この先の見えない時代、世の中に救いを求めるのではなく、救いを与えようとしている姿が見えた。

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