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2024-02-07

オカダ・カズチカ新日本入団は獣神サンダー・ライガーの引き抜き!?…もうひとつのレインメーカー・ショック(1)【週刊プロレス】

獣神サンダー・ライガーに河津落としを決めた岡田かずちか

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1月19日、新日本プロレスからオカダ・カズチカが契約を更新せず、1月末日付で退団することが発表された。2月にはフリーとして3試合に(2・11大阪、2・23&24札幌)に出場するが、フリー第1戦となる大阪では急きょ、棚橋とのシングルマッチが組まれた。

オカダと大阪といえば2012年2月12日、初挑戦で棚橋弘至からIWGPヘビー級王座を奪った“レインメーカー・ショック”が有名だが、オカダが与えた衝撃はそれだけにとどまらない。今回は“もうひとつのレインメーカー・ショック”と題して、オカダが残した印象深いシーンを掘り起こしてみる(橋爪哲也)。

     ◇      ◇      ◇

13期生として15歳でメキシコに渡って闘龍門に入門したオカダ・カズチカ。9期生で先輩にあたる石森太二は、入門してきたオカダを見て、「背は高かったけど線も細いし、大丈夫かと思った」と振り返る。

そもそも闘龍門はプロレスラー養成学校として設立されたもの。志願者は入学金などを支払って入門。オカダと同期だった松山勘十郎に話によると、「入門時に必要だった金額は80万円」だったそうだ。

現地でデビューしたオカダ。その後、ウルティモ・ドラゴンに連れられて何度か日本で試合をしたが、出場したのがウルティモ自主興行、上井ステーションとあって、さほど注目されることはなかった。

オカダが初めて日本のメディアに大きく取り上げられたのは週刊プロレス2007年6月20日付(1372号)。カナダ・オンタリオ州ミシソーガ(トロント郊外)で闘龍門CANADAとの合同興行として開催されたUWAハードコアの大会リポートだった。

WCW時代のウルティモに魅せられたプロレス少年(ジョン&ジョー・マッコースランド兄弟)が、「いつか自分たちがプロモートする大会に招へいしたい」と夢を抱き、それを実現。それだけでなく、対戦相手として獣神サンダー・ライガーの参戦まで取りつけた。その際、ウルティモのパートナーに起用されたのが、岡田かずちか(当時の表記)だった。注目選手として「ライガーもぞっこん。未来の日本のエース候補」の見出しが誌面に躍り、以下のようにリポートされている。

『ライガーとのタッグ対決が組まれた岡田かずちかは、ウルティモが期待をかける新鋭だ。中軽量級主体の闘龍門だが、岡田は191cmの長身。まだ19歳と若く、ウルティモはヘビー級選手に育てたい意向。付き人としてそばに置いて英才教育を施している。対戦したライガーも岡田の将来性を買っており、新日本への“引き抜き”を漏らしたほど。ヘビー級のエース候補が少ない日本マット界だけに、オカダがどの団体に逆輸入してくるか注目される』

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