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2024-02-08

ジャイアント馬場と日本テレビが“力道山の遺産”を獲得【週刊プロレス昔話】

力道山ゆかりのベルト(PWFヘビー級王座)を巻いた馬場の雄姿(1973年8月21日)

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「週刊プロレス」40周年を記念し、70年以上に及ぶ日本プロレス史を彩ったチャンピオンたちの足跡と記録を一挙掲載した決定版書籍『日本プロレス歴代王者名鑑 ヘビー級シングル編①』(ベースボール・マガジン社)が好評発売中だ。

日本プロレスの看板エースにしてインターナショナル王者だったジャイアント馬場は、1972年7月に独立を宣言。9月に愛着ある王座を返上した上で、10月21日、日本テレビの全面支援のもと、全日本プロレスを旗揚げした。

インターナショナル王座を返上したことで、新団体の看板タイトル獲得を急務と感じた馬場は、日本テレビを通じて力道山家にコンタクトしたところ、「力道山が使用していた時代のインターナショナル選手権ベルトを寄贈したい」と願ってもない申し出を受けた。力道山ゆかりのベルトをめぐって世界の強豪と争奪戦を繰り広げた馬場は73年2月27日、ボボ・ブラジルに勝って晴れてベルトを腰に巻いた。

ベルトの名称は「PWFヘビー級選手権」と決まり、馬場は初代王者に認定された。日本テレビのバックアップ、力道山ゆかりのベルト…馬場は全日本旗揚げ早々、最高の興行環境を整えることに成功した。

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