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2024-02-20

武藤敬司「どんなスゲー試合したって観客数百人だったら選ばれない」プロレスグランプリ2023「ベストマッチ」は中邑真輔vsグレート・ムタ【週刊プロレス】

武藤敬司さん

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週刊プロレス本誌のハガキおよび週刊プロレスmobileにて2023年11月29日~2023年1月7日に実施した「プロレスグランプリ2023」。対象期間は2023年1月1日~2023年12月31日におこなわれた大会。総投票数1万107票を集計した結果、該当期間中、日本国内でおこなわれた大会でもっとも素晴らしかった試合(タッグマッチ、その他の試合形式含む)「ベストマッチ」はNOAH1・1日本武道館の中邑真輔vsグレート・ムタとなった。

ムタの代理人である武藤敬司の受賞コメント(1月中旬に収録)は以下。

「嬉しいことだ、作品を評価されるってことは。しかも年間通したらプロレスって1日どこかで興行はやってるだろうから、いち興行7試合やってるとして2000試合以上だろ年間、もっとか。そのなかでトップをいただくってことは非常に嬉しいことだよ。レスラー冥利に尽きる。

あの試合は真輔も言ってるけど、本当に“奇跡の一戦”なんだよ。戦前からすごく期待もされて、武道館もソールドアウトだよ。だけど得てしてそういう話題になった試合って、期待に応えられない試合も多いんだよ。難しいんだよ、期待ばっかり高いのは。なかなかファンの想像を超えられない。だけど今回は超える試合になったんだろうな。だからファンのみんなも評価してくれたんだよ。

ファンにとってはチケット買うときから“作品”なんだよ。そこから想像させて、こっちは創造だよ。選ぶファンだってプロレス界の年間の全試合見てるわけはないから。だけど“この試合は見ておかないといけない”って思わせるところが必要最低限なんじゃないの? 

プロレスってきめ細かいビジネスだから地方大会だってスゲー試合したりすることもあるよ。そこに感動があって、見に来たひとを喜ばせるのもプロレスだと思う。それはそれでいいことだけど、そういうのはベストマッチに選出されるっていうのは難しいのかなって思ったりするよ。

ベストマッチって言ったって、まず見てもらわないとダメってことだよ。昔からそうじゃないの? どんなスゲー試合したって観客数百人だったら選ばれないだろ。どこかで切られるんだよ。プラスさ、後追いで見てみたいって思ったひとが見られない試合だったら困るだろ、ベストマッチが。

ただ、このベストマッチは真輔がもたらしてくれたって部分は大きいよな。WWEという大きな組織に入って、ある意味凱旋だろ。WWEでもまれた感性を見せたインパクトだったりもあるんだろうな。ムタはいつも通りのムタだったけどさ」

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