【シューズトライル 2024 レビュー】New Balance　ニューバランス

　1月20日、東京・有明で毎回好評のイベント『クリール　シューズトライアル2024』が開催された。出展ブランドのなかから、2月新リリースのシューズも出展したニューバランスをレビュー。

編集部が試した１足

フューエルセル スーパーコンプ エリート
FuelCell SuperComp Elite v4
¥29,700　

　NBらしい素直な履き心地で返りのいい反発をもらえる

　パリ五輪男子マラソン代表に内定した赤﨑暁選手（九電工）がMGCで履いたことでも話題になった、トップレーシングモデルの最新作。2月1日に先行発売開始、一般発売は2月16日からだったが、1月20日開催のシューズトライアルで初披露された。このイベント参加者がどこよりも先に試し履きできるとあって、常にブースがにぎわうほどの注目シューズだった。
　
　大きなアップデートは、ミッドソールの素材が一新されたこと。これまでは複数の素材を組み合わせていたが、PEBAと呼ばれる反発性の高い素材を100％搭載し、前作よりも反発速度が速くなった。さらに、カーボンプレートに凹凸をつけ、剛性がアップ。剛性が高いほど反発は大きくなるため、新ミッドソールとの掛け算で推進力をより生み出す構造になった。
　
　走りだしのゆっくりのジョグでは着地時に沈み込み、ブレを感じたものの、疾走すると、がらりと印象が変わるのが面白い。地面を押した分だけ素直に反発が返ってきて、気持ち良く走っていけるのだ。ブレもない。しかも、剛性を高めたカーボンプレートの硬さが全くない。ニューバランスらしい、素直な履き心地のままで、大きな推進力をもらえる。さらに、反発するスポットが広く、フォアフット着地でもミッドフット着地でも反発をもらえる。マラソンの後半に接地位置が変わったとしても、最後までサポートしてくれるという安心感がある。（斎藤）

【ブランド担当者より】
　ニューバランスには、反発性に優れたFuelCellと、クッション性のFreshFoamという2大フォームごとにラインアップがあります。ただ、FuelCellのなかに、よりレース向けのスーパーコンプシリーズがあるなど、細分化されてきました。進化を重ねた履き心地を試してみてください。
（武田信夫さん／ニューバランス ジャパン）

（その他出展シューズ）


フューエルセル プロペル
FuelCell Propel v4
¥13,200


フューエルセル スーパーコンプ トレーナー
FuelCell SuperComp Trainer v3
¥24,200

フレッシュフォーム エックス テンエイティ
Fresh Foam X 1080 v13
¥18,700

参加者コメント
■フューエルセル スーパーコンプ エリート
「反発力が強過ぎず、走りやすい。ベロが長く、足の甲にもフィットする」小手川ゆかりさん
「走り心地が最高で、スピードが出る」廣川智司さん
「安定感があり、進み出しがスムーズ。見た目以上に軽い」田中幸二さん　

■フューエルセル プロペル
「トレーニング用に良さそう」杉山千賀子さん・フル4時間40分
「クッションが良くて走りやすくて、コスパもいい」廣川智司さん　

■フューエルセル スーパーコンプ トレーナー「
カーボンプレートシューズなのに、踵にクッション性があって、足に負担がかからなそう。力まずスムーズにスピードが出る」芳野健次郎さん・フル3時間52秒　

■フレッシュフォーム X1080
「優しい履き心地。フィット感が良かった」小林慎也さん
「クッションがちょうどよく、リカバリーにもウルトラにもいいシューズだと思う」芳賀 守さん
「軽くて、ソフトで、反発も良く、バランスがいい」野口勝弘さん・フル3時間27分

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