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2024-03-08

【しゅりんぷ池田のカード春秋】正田樹、ついに引退

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No.01 正田 樹//BBM2024スポーツカードセット「惜別」
No.01 正田 樹(S)/BBM2024スポーツカードセット「惜別」

今年も前年限りで現役を退いたアスリートたちを特集したカードセット「惜別」が発売となりました。ジャンルごとに生年月日順に選手が並んでいるのですが、プロ野球の先頭は1981年生まれの正田樹となっています。99年の夏の甲子園の優勝投手だった同選手はドラフト1位で日本ハム入り。2002年には新人王にも輝きましたが以降は伸び悩み、07年に阪神に移籍も一軍登板がないまま、2年で戦力外となってしまいます。

その後、台湾に渡り最多勝、最高勝率、最多奪三振の投手3冠に輝く活躍を見せ、11年にはレッドソックスとマイナー契約を結び、キャンプに参加しますが、選手枠が空かず開幕前にリリースされ、BCリーグ・新潟入り。ここで現ヤクルト監督の髙津臣吾と同僚となります。この縁が今季からのコーチ就任に結びついたのでしょうか。

12年にヤクルトで4年ぶりにNPBに復帰し、13年には実に8年ぶりに白星を挙げたものの、同年限りで再び戦力外となってしまいます。

14年は再び台湾球界に挑戦しますが早々に解雇となり、四国アイランドリーグの愛媛入り。同年から2年連続の防御率1位、17年にも3度目の同タイトル獲得と圧倒的な成績を残すものの、NPB復帰はかなわず。

正田は実に愛媛で10シーズンを過ごし通算43勝を挙げたのでした。同投手のNPBでの実働年数は8年で通算25勝でしたから、それを凌駕する成績を残したわけです。

これだけ波乱万丈なキャリアを歩んだ同投手だけに、コーチとしてどんな手腕を発揮するのか、楽しみですね。

(週刊ベースボール2024年3月18日号 掲載記事再編)
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