大会4日目、女子63kg級の田代未来は健闘及ばず銀メダル、男子81kg級の藤原崇太郎は初戦敗退、日本勢は初日に続いて金メダル無しに終わった。
※写真上=女子63kg級決勝 11分を超す試合を終え、抱き合ってお互いの健闘をたたえ合う田代(青)とアグべニュヌー
写真◎近代柔道
藤原は、組手の中で間合いが詰まってしまい、そこに合わせられたと言っていました。出てきたところをうまく合わせられてしまった。間合いを取って試合が出来ていれば、違った展開になっていたのではないかと思います。
派手さはない選手なので、地道に勝ち上がっていく形になっていくのかなと思っていました。ウズベキスタンの選手も強豪選手の一人なので、競る試合になると想定して準備はしていましたし、本人も十分強いことは認識していました。軽く考えていたとか、油断していたということは全くないと思います。
藤原は練習量もこなす選手で、直前までしっかり稽古を積んだうえで、また昨年以上に細かいことも想定しながら練習する姿を見ていたので、本日の試合を楽しみにしていましたが、そこを引き出してあげられなかったのは非常に残念に思います。
この結果は結果で、この81kg級で来年オリンピックでしっかりと結果を出していけるように、また新たな準備をしていかないといけないと思っていますし、明日からの戦いにおいても、ここで「勝った、負けた」で一喜一憂している時間はないので、私も気持ちを切り替えて、チームとしても切り替えて明日の向(翔一郎=90kg級)の試合を迎えたいと思います。
田代は、準決勝でトルステニャクに極められた影響はなかった。テーピングもしませんでした。
アグベニュヌーに対して最後、大内刈にいったのは間違いではない。選択ミスではありませんし、勝負にいったわけです。その後、回り込もうとしたところ、一瞬の隙を見逃さなかったアグベニュヌーの強さを感じました。次こそは勝つように準備させたい。
右で軸を作り、反時計回りにいなしながら横から攻めていくという対策通りにはできました。ベストの戦いだった。相手の技もしっかり見えていましたし、あのポイントがなければ、まだ十分に倒せる可能があった。
技を掛けた後の集中が大切と感じましたが、よく頑張ったと思います。田代は(日本女子の)この階級の第一人者で間違いない。アグベニュヌーをあそこまで追い詰めたので、相手の警戒心も強くなったと思います。
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