多くの五輪メダリストを育てた伝説的なランニングコーチ、アーサー・リディアード。彼のトレーニング理論をリディアード・ファウンデーションの橋爪伸也氏にひも解く。※『ランニングマガジン・クリール』2017年5月号から2018年4月号まで掲載された連載を再構成しました。
上の写真:1960年8月28日、1200mのタイムトライアルに挑むマレー・ハルバーグ(左)とピーター・スネル(右)。2人はこの5日後のローマ五輪で、それぞれ金メダルに輝く(ハルバーグは5000m、スネルは800m)。ストップウォッチを手にしているのは、アーサー・リディアード
唐突ですが、皆さんはこのような話を聞いたことがありませんか。
「庭師のケガは、木の根元から2mのところで一番多く発生する」――。もちろん、そのあたりに費やす時間が一番多いことも理由のひとつだと思います。
ここでは違う着眼点から、話を進めていきましょう。実は同様のモラルが最も当てはまるのが、トレーニングにおけるピーキングです。
すべてがうまくいっているトレーニングに限って、レースフィットネス(レース本番のための体調)も研ぎ澄まされてきています。走りたくてウズウズしているはず。しかし、そんな体調とは裏腹に、本番でも思い通りに走れるだろうか、という不安に悶々とする気持ちもあることでしょう。
またそのようなときに限って、ついつい「もう一本」とか、「レースペースでもう少し」などと、やり過ぎてしまうのが人の常。画家が完璧な蛇の絵を描いて、それでも不安になって「もう少し何かしなければな…」と思い込んで足を描いてしまう。いわゆる「蛇足」です。
いかに多くのランナーたちが、そのような間違いを犯してしまうことか! マラソンの2週間前に、「まだ30㎞走れるかしら」と確かめてしまう…。あるいは高校生の中距離選手が、ハードトレーニングはとうに終えてしまっているべきなのに、「本番まで、あと1週間しかない。今でも12×400mを65秒で走れるだろうか」と、安心するだけのために走ってしまう…。
皆さんも似たような経験がありませんか? リディアードは、常に「『レースのためのトレーニング』ということを忘れないように」と言っていました。あまりにも多くの人が、自己満足や安心するためだけに、ついついハードトレーニングをしてしまう。そしてその練習が「蛇足」となり、それまで何カ月も積み上げてきたレースフィットネスを台無しにしてしまう、というケースが多々あるのです。
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