close

2025-03-24

【令和7年夏場所予想番付】

元大関の御嶽海は、ついに十両陥落の危機

全ての画像を見る
元大関御嶽海、十両の危機。草野の十両1場所通過は微妙

夏場所の予想番付でまず困るのは、三役(関脇、小結)の人数だ。転落候補は王鵬、阿炎と2人だが、昇格候補は髙安、若隆景、若元春と3人。最近は昔でいうところの“張出”は作らない方針なので、そうすると誰かが入れないことになる。星の強さを比べると、西前頭筆頭で9勝の若元春があぶれることになるか。こういうときは臨機応変に“張出”を作ったほうがすっきりいくと思うのだが……。
 
春場所では大勝ち力士が平幕に多かったこともあって、幕内は全体的にはいつもより「上がりづらくて落ちやすい」感じのものになりそうだ。
 
幕内と十両の入れ替えでは、比較的陥落候補が多いため、春場所十両尻の西14枚目で14勝1敗で優勝した草野の十両1場所通過も可能性がないわけではなく、当落線上と言える。ただ、最近はどちらかというと、こういうときは幕内から落ちる星の力士が救われるケースが多いので、ここでは朝紅龍や錦木が残留すると予想した。嘉陽と栃大海が新入幕の見込み。一方、元大関の御嶽海が十両落ちとなる可能性がある。
 
十両は、真ん中よりやや上あたりに入るべき成績の力士が少なく、全体的には「上がりやすくて下がりづらい」番付となりそう。十両と幕下の入れ替えでは、春場所終盤の“入れ替え戦”の組み方から推測すると、宮城、大奄美、三田が昇格、北勝富士、木竜皇、大辻が陥落と予想できる。宮城、三田が新十両の見通し。中村部屋の嘉陽と宮城の沖縄出身コンビは新入幕と新十両へ同時昇進となりそうだ。
 
また、大奄美は春場所千秋楽、“入れ替え戦”とみられる取組が組まれていたが、北勝富士の休場により不戦勝で勝ち越し決定。返り十両を手にするという珍しい形になった。

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事