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2026-07-19

【相撲編集部が選ぶ名古屋場所8日目の一番】安青錦、1敗守ってトップ並走キープも、足の親指を痛め不安を残す

安青錦は隆の勝の突きに倒されたが、その前に隆の勝の足が土俵の外に出ており白星。ただ安青錦はこのあたりのどこかで左足親指を痛めたようで、今後への影響が気掛かりだ

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安青錦(押し出し)隆の勝

左から頭を突かれて横倒しに土俵下まで転がり落ち、一瞬負けたのかと思わされたが、白星はしっかりと手にしていた。
 
1敗で優勝争いのトップに並んでいる安青錦だ。この日は、先々場所の一番近い対戦に叩き込みで敗れている隆の勝との対戦。義ノ富士など、パワーを前面に突っ張ってくる相手をやや苦手とする安青錦にとっては、警戒すべき相手の一人だった。
 
この日もやはり、隆の勝は立ち合いからガンガン突いて起こしにきた。安青錦は前傾姿勢を崩さずにひたすら耐え続け、ようやく少し相手の手数が減ったところで攻めに出た。いったんイナされて頭四つのようになった後、相手の引きに乗じて押す。土俵際で隆の勝に左から頭を突かれて転がった安青錦だが、その前に隆の勝の足が俵を踏み越しており、軍配は安青錦に挙がった。
 
白星を手にし、優勝争いのトップを守った安青錦。それだけならめでたしめでたしだったが、ちょっと不安も残した。土俵下に落ちた後、しばらく顔をしかめて立ち上がれず。やがて立ち上がって挨拶のために西土俵に向かったが、そのとき、足を引きずるようなしぐさを見せたのだ。花道を下がっていく最後のほうは、それほど足を引きずってはいなかったので、そうひどい状態ではないとは思われるが、あす以降の土俵に若干の不安を残すことになった。

倒れるときに左足に体重がかかる形になったことから、再び足首を痛めたのかと思われたが、取組後の本人の説明によるとそうではなく、痛めたのは左足の親指のようで、「軽く指が入った感じ。(痛みは)今はまだ分からない」とのこと。安青錦はその後、「相撲の話をしましょう」と、ケガに対する質問を遮り、「しっかり廻しを取りたかったけど、隆の勝関はなかなか取らせてくれない。体は動いていると思う。我慢しながら、一日一番やっていきたい」と話した。
 
この親指のケガの具合もあすになってみなければわからず、そもそも左足首も万全の状態ではなさそうに見えるが、安青錦は今場所後に大関に復帰できる10勝までは、まだ3勝を残す。ここまで7勝1敗と地道に白星を重ねてきたのと同様、ここからも慎重に一つひとつ積み上げていくしかない。
 
この日、優勝争いをしているほかの1敗力士は、霧島が立ち合い熱海富士に左上手を許して攻め込まれながらも、この上手を切って反撃する強い相撲で難敵を撃破。平幕勢は琴栄峰と獅司は勝ったが、髙安、錦富士、尊富士の3人は敗れて後退、1敗は4人となった。
 
あすは、霧島は美ノ海、安青錦はいよいよ横綱戦で大の里と対戦が組まれた。安青錦は今場所は番付が関脇なので、必然的に霧島より先に横綱戦を迎えることになり、つまり優勝争いに残れるかどうかのヤマ場も先に迎えることになる。大の里には対戦成績0勝4敗と、これまでも勝ったことがなく、この日の負傷、さらに大の里がここにきて調子を上げてきていることを考えると、むしろ大の里のほうが有利か? という予想が成り立つが、ここを踏ん張ることができるかどうか。あすは1差で追う豊昇龍も難敵の義ノ富士との対戦となるので、このあたりの結果次第では、霧島独走への流れが生まれてくる可能性もある程度ある。
 
果たして優勝争いの様相に大きな変化は訪れるのか。まだ折り返し点を過ぎたところだが、あす9日目は、場所の趨勢を左右するカギと言える一日になる。

文=藤本泰祐

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