
相撲内容は褒められたものではないものの、逸ノ城が元気だ。前に出て勝ったのは2日目に正代を寄り切っただけで、あとは引き技、投げ技での勝利だが、初日からの6連勝は、新入幕で13勝と旋風を巻き起こした平成26年9月以来のことだ。
※写真上=阿炎の突っ張りにも微動だにせず突き落とし、全勝を守った逸ノ城
写真:月刊相撲
今場所の逸ノ城は前にも出ないが後ろにも下がらない。押し相撲の力士が強く当たって押しても下がらないので、さらに強く低く当たるところをタイミングよく叩いている。本当は200キロを超える巨体を利して前に出てほしいが、それで体勢を崩して星を落とすこともあるだけに、これでいいのかもしれない。
7日目は突っ張りの阿炎と対戦。阿炎が回転の速い突っ張りを浴びせるも、逸ノ城は微動だにせず、左で相手の頭を押さえて体を開き、右から突き落として全勝を守った。「今までにないことだから自信になります」と、笑顔を見せる逸ノ城。新入幕のときは7日目に初黒星を喫していた。
全勝は白鵬と逸ノ城の2人だけ。初優勝の可能性も高く、「もちろん、意識しています」と言う。貴景勝や玉鷲が優勝し、自分にもできないことはないと感じているのだろう。上位とは対戦しない西4枚目だが、好成績だけに8日目は大関栃ノ心と当たる。四つ相撲同士の対戦で、組み合っての力比べとなるだろう。
文=山口亜土
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