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2026-10-02

【連載 大相撲が大好きになる 話の玉手箱】第41回「スタミナ源」その3

平成30年名古屋場所、御嶽海は夏バテ防止にウナギを食べて初優勝。賜盃を受け取る

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この夏も暑かったですね。夏だから暑くて当たり前だって? 
そりゃそうですが、こう暑くっちゃ体力が持ちません。
誰ですか、木陰でぐったりしている人は。
それに引き換え、力士たちのあの元気さはなんなのでしょう。
酷暑、猛暑だって言うのに、令和4年名古屋場所も元気もりもり。
連日、汗まみれになりながら、熱戦、熱闘を繰り広げました。
いや、名古屋場所だけじゃありませんよ。
1年中、彼らは元気いっぱいです。
あの底なしの元気の素、尽きせぬスタミナ源は何なんなのか。
どうやら食にありそうですが、その秘密を探ってみましょう。
※月刊『相撲』平成31年4月号から連載中の「大相撲が大好きになる 話の玉手箱」を一部編集。毎週金曜日に公開します。

うなぎ効果で優勝

名古屋場所のスタミナ源といえば、やはり名物のうなぎですね。多くの力士たちがこれを好んで食べますが、御嶽海もその1人です。
 
平成30(2018)年名古屋場所7日目、西関脇だった御嶽海は大関経験者の西前頭筆頭、琴奨菊(現秀ノ山親方)を熱戦の末に寄り切って初日からの連勝を7に伸ばし、優勝争いの単独トップに立った。

「今場所は(相手よりも)先に、先にと体が動いている。単独トップ? いいじゃない。おもしろくなってきたじゃない」
 
とほくそ笑んだ御嶽海。好調の原因を聞かれると、即座にうなぎをあげた。6月下旬に名古屋入りして以来、すでに5回以上、食べに行っているそうで、

「昨日も、朝、昼と2回も食べた。白焼きにワサビを添えたヤツも」
 
と明かした。
 
ご飯の上にかば焼きを乗せ、たれをかけるうな丼にはせず、ご飯とうなぎを別々に食べるのが御嶽海のこだわりだ。おかげでスタミナ切れせず、しっかり攻め切ったこの日も、

「うなぎのおかげですかね」
 
とその効果を絶賛していた。
 
この場所の御嶽海は、このあともうなぎ上りに調子を上げ、14日目に早々と初優勝を決め、

「すごく緊張したけど、優勝できてこんなうれしいことはない」
 
と大粒の涙をこぼしている。
 
こうやってみると、やはり食は大切ですよね。そう言えば、この場所、8勝7敗と勝ち越した東前頭3枚目の勢(現春日山親方)も、10日目に東前頭筆頭の正代に勝ったあと、こう言ってノドを掻きむしらんばかりにした。

「ああ、うなぎが食べたい。場所前、3度も食べたんですが、夏はやっぱりうなぎに限ります。誰か、送ってくれないかなあ」
 
自分のおカネで食えってえの。

月刊『相撲』令和4年8月号掲載

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