アメリカンフットボールの世界最高峰・NFLは、2026年レギュラーシーズンWeek4のゲームが、全米の各地と英国ロンドンで行われた。その中からドラフト全体1位指名のQB同士が対決した2試合に注目した。
エリートとして対比され続けた2人のQB
ジャクソンビル・ジャガーズ ○22-17● シンシナティ・ベンガルズ2026年10月4日@ペイコー・スタジアム(オハイオ州)ジャガーズはベンガルズを破り3勝1敗。終盤に守備陣がレッドゾーンで2度の重要なストップで逃げ切った。ジャガーズは接戦を勝ち切る成長を示した。
大学時代から、エリートとして対比され続けた2人のQBの対決だった。ジョー・バロウは2020年ドラフト全体1位でベンガルズ指名。トレバー・ローレンスは2021年ドラフト全体1位でジャガーズが指名。バロウがすでにスーパーボウル出場とMVP級シーズンを経験した完成型のエリートパサーであるのに対し、ローレンスは才能は高く評価されながらも、その期待値に見合う成績を積み上げている発展途上のQBと言っても良かった。
2019シーズンのカレッジフットボールプレーオフ決勝(2020年1月)では、LSUのバロウとクレムゾン大のローレンスが直接対決し、LSUが42-25で勝利した。以来、NFLでの3回の対決も含めて、対戦成績はバロウの4勝0敗。ローレンスにとってバロウは高い壁だった。その壁をローレンスはついに乗り越えたのだった。
ローレンスはパス227ヤード、1TDと目立つものではなかった。4QBサックを浴びながら、ミスを犯さなかった。
「いい気分だ。これまで戦ってきた様々な試合を振り返ると、どれも今日と同じような展開だった。ただ、その時は我々が負ける側だっただけだ」とローレンスは振り返った。「シーズンを通して、ベストのプレーができず、見栄えのしない試合でも、何とかして勝ち抜かなければならない場面は必ずある」と話した。そういう試合を、高い壁だったライバル相手に勝ち切った意味は大きい。
ベンガルズはレシーバーユニットに負傷者が続く不運もあった。第2QにWRジャマール・チェイスが脳震盪で離脱。WRティー・ヒギンズも第4クォーターに鼠蹊部の負傷で退場した。ヒギンズはそれまで11回のレシーブで151ヤードを記録していた。

バロウはパス39/54で428ヤード。自身8度目の400ヤード超えゲームだったが、2インターセプトも喫した。1つはジャガーズがTDに結びつけ、もう1つはベンガルズがレッドゾーンにいた時のものだった。
ヤングとマクミランのホットラインが爆発的に機能
Week4サンデーナイトゲームカロライナ・パンサーズ ○32-26● デトロイト・ライオンズ2026年10月4日@バンク・オブ・アメリカ スタジアム(ノースカロライナ州)今週もう1試合のドラフト全体1位指名QB対決となったライオンズ対パンサーズ。ライオンズのQBジャレッド・ゴフは2016年ドラフト全体1位指名でラムズに入団。パンサーズのブライス・ヤングは2023年ドラフト全体1位指名で入団した。過去の実績では、ベテランのゴフが大きくリードするが、この日ばかりはヤングの前に脱帽せざるを得なかった。
パンサーズはヤングとWRテタイロア・マクミランのホットラインが爆発的に機能した。ヤングはパス329ヤード2TD、マクミランは14キャッチ192ヤード2TDを記録した。さらにRBチューバ・ハバードもラン122ヤードと2TDを挙げた。
「今夜何が起きたのかは説明できない。たぶん、シャーロットの空気のせいかもしれないね」と、ユーモアを交えて語ったマクミラン。

一方、ファンから「MVP」コールを浴びたヤングは「マクミランへのパスを迷うことはなかった」と厚い信頼を語った。「彼がどんな選手かは分かっている。彼は特別な存在だ」「いつも彼を信頼している。彼には自信があるし、たった一度の(調子の悪い)練習でそれが変わることはない」と話した。
ヤングは現在パス獲得ヤードでNFL1位。そしてチームオフェンスも、獲得ヤード、得点共にNFL
4位となっている。
ライオンズはQBジャレッド・ゴフがパス412ヤードを投げるなど反撃した。しかし、開幕から3試合で喪失ヤードでNFL最下位、平均31失点はNFL31位のディフェンスが、今日も後半に息切れし、競り負けた。
(コメント部分はAP通信による)