close

2026-10-19

【アメフト】ライスボウルトーナメント「BIG3」が確定 残り3枠を6チームが争う Xリーグプレミア

【オービック vs IBM】3本のTDパスをキャッチしたオービックのルーキーWR溝口駿斗=撮影:小座野容斉

全ての画像を見る

アメリカンフットボールの国内最高峰「Xリーグ プレミア」は、10月16・17・18日の3日間に、東西の各会場で第9節の5試合が開催された。


首位オービックシーガルズは全勝、3位パナソニックインパルスも7勝目を挙げた。今節はバイの2位富士通フロンティアーズを含めた「BIG3」が、日本選手権・ライスボウルトーナメント(RTB、6チームが進出)進出が決まっている。

SEKISUIチャレンジャーズ、オリエンタルバイオシルバースターはRBTの可能性が消滅した。ノジマ相模原ライズ、IBMビッグブルー、エレコム神戸ファイニーズ、東京ガスクリエイターズ、富士フイルム海老名ミネルヴァ、オール三菱ライオンズの6チームが、RBTの残り3枠をかけて熾烈な争いとなる。


パナソニック インパルス ○35-6● オール三菱 ライオンズ
2026年10月16日@万博記念競技場(大阪・吹田市)
【パナソニック vs オール三菱】パナソニックRB藤本が、この日2本目のTDを決める=撮影:小座野容斉


パナソニックインパルスが、攻守両面の完成度の高さを示した。オール三菱ライオンズが、第1Qに47ヤードFG(フィールドゴール)で先制したが、パナソニックは直後のドライブで4thダウンギャンブルから、RB藤本拓弥が6ヤードTD(タッチダウン)ランで逆転。その後も第2Qに藤本の21ヤードTDランで14-6と突き放した。

後半開始直後にはQB須田啓太からTE鈴木崇与への5ヤードTDパスで21-6。さらに第4Qには今年からDBに転向した小倉豪がインターセプトリターンTDを決め、試合の流れを完全に引き寄せた。第4Qには、岩月要の6ヤードTDランで35点目を挙げた。

パナソニックディフェンスはオール三菱オフェンスの主軸、QBデマーカス・アイアンズJr.とRBアイザイア・マルコムに力を発揮させず、トータル154ヤード・ラン46ヤードに抑えた。オール三菱は、第1Qの2FGによる6点だけで、第2Q以降は完全に封じ込まれた。


エレコム神戸 ファイニーズ ○22-0● 東京ガス クリエイターズ
2026年10月17日@MKタクシーフィールド(大阪・吹田市)
【エレコム神戸 vs 東京ガス】値千金のピック6で勝利をもたらし、チームメートの祝福を受けるエレコム神戸LBキャンベル=撮影:小座野容斉


エレコム神戸ファイニーズは守備陣が計3インターセプトを奪い、東京ガスクリエイターズを完封した。第1Qには東京ガスのQB谷口雄仁のパスをDB村井翔哉がインターセプトし、その直後にQBゼイビア・ブロックからWR橋本侑磨への43ヤードTDパスで先制。第2Qには谷川堅斗の40ヤードFGで加点し、10-0で後半へ折り返した。東京ガスは、中盤以降、巧みなディフェンスでQBブロックのパスとランを封じ、試合は膠着状態となった中、第4Qにビッグプレーが飛び出した。

逆転を狙う東京ガスが敵陣40ヤードまで攻め込んだ場面で、エレコム神戸LBコルビー・キャンベルが谷口のパスを鮮やかにインターセプト。そのまま67ヤードを駆け抜け、インターセプトリターンTDを決めた。試合の流れは完全に変わり、終盤には谷川の2本のFGで突き放して、快勝した。エレコムは開幕から3連勝したが、その後4連敗。この勝利が、第3節以来の勝ち星となった。キャンベルはピック6だけでなく8.5タックル、1サックを記録し、ディフェンスのみならず、チームの中心として圧倒的な存在感を示した。

オービック シーガルズ ○48-0● IBM ビッグブルー
2026年10月18日@富士通スタジアム川崎
【オービック vs IBM】大勝にもかかわらず、試合後のハドルで厳しい表情を崩さなかったオービックの小島HC代行=撮影:小座野容斉


オービックシーガルズがIBMビッグブルーを、オフェンス・ディフェンス・キッキングで圧倒した。第1Q、廣長晃太郎の76ヤードリターンで一気に攻め込むと、QBピアース・ホーリーからWR佐久間優毅への5ヤードTDパスで先制。第2Qはオフェンスが一気に爆発。ルーキーWR溝口駿斗への1ヤード、38ヤード、7ヤードの3本のTDパスに加え、RB長尾涼平への18ヤードTDパスも決まり、前半だけで35-0と圧倒的に優位に立った。

後半も勢いは衰えず、第3Qには山﨑丈路の30ヤードFGで加点した後、RB廣長が18ヤードTDランで45-0。第4Qには残り7分44秒から13プレー、54ヤード、7分27秒を費やす長時間ドライブで、最後は山﨑の27ヤードFGで締めくくった。IBMは最後までエンドゾーンが遠く、総獲得118ヤード、ファーストダウン8回に封じ込まれた。ディフェンスでも、リーダーのLBエイドリアン・ウェントランドが序盤で負傷しサイドラインに下がってからは、弱点を突かれて防戦一方となった。オービックは407ヤード、21回のファーストダウンを記録。攻守ともに力の差を見せつける完勝だった。


SEKISUI チャレンジャーズ ○41-14● オリエンタルバイオ シルバースター
2026年10月18日@ベイコム陸上競技場(兵庫・尼崎市)

前日の時点で、最低でも勝ち点11以上が6チームとなることが決まっており、両チームともにRBT進出の可能性は消えていたが、共に未勝利の両チームにとっては、関係のない話だった。そして、昨季3位のSEKISUIチャレンジャーズが、オリエンタルバイオ シルバースターを破って、今季9戦目にして待望の初勝利を挙げた。

シルバースターが第1QにQBコナー・リーガンからWRケイシー・ホーソーンへのTDパスで先制したが、SEKISUIも直後にQBギャレット・サフロンからWRイーサン十良への20ヤードTDパスで同点。第2QにはRB伊丹翔栄の1ヤードTDランで勝ち越すと、ターンオーバーから阿部拓朗へのTDパスを決め、前半を21-7で折り返した。

後半に入っても流れは変わらない。第3Q開始直後、QBサフロンからWRブギー・ナイトの4ヤードTDパスでリードを広げると、K佐藤敏基の36ヤードFGで加点。さらにDB岸晴登のインターセプトで得た好機から得点を重ね、31-7と突き放した。第4QもRB前島仁の12ヤードTDラン、中山龍之介のFGで着実に加点。シルバースターも終盤に1TDを返したが及ばず、SEKISUIがホームのファンの前で、力強い攻撃を見せた。



ノジマ相模原 ライズ ○24-17● 富士フイルム海老名ミネルヴァAFC
2026年10月18日@富士通スタジアム川崎

【ノジマ相模原 vs 富士フイルム海老名】力強いランで、チームをけん引したノジマ相模原ライズのRB吉澤=撮影:小座野容斉


ノジマ相模原ライズが富士フイルム海老名ミネルヴァAFCとの接戦を制した。ノジマ相模原は第1Q、富士フイルム海老名のパントをブロックして先制TD。富士フイルム海老名もQBジェームソン・ワンの1ヤードスニークTDで追いついた。しかし、ノジマ相模原は、第2QにQB大橋功典からWRレイボン・ジョンソンへの37ヤードTDパスで勝ち越すと、34ヤードFGで17-7とリードを広げ、後半へ折り返した。

第3Q、富士フイルム海老名は25ヤードFGで7点差に迫るが、ノジマ相模原は第4Qに13プレー88ヤード、8分を費やすロングドライブを完遂。最後は再び大橋からジョンソンへの8ヤードTDパスで24-10と突き放した。終盤、富士フイルム海老名もQBジェームソンからWRジェイソン・マシューシャーシュへのTDパスで反撃したが及ばず。富士フイルム海老名は、総獲得ヤードは237対239とほぼ互角だったものの、一度もリードを奪えないまま、2連敗となった。

ノジマ相模原は、エースQBカートパランデックを欠く中で、先発2試合目のQB大橋が、パスで2TDの健闘。さらにパランデックがいないことでオフェンス起用が可能となったジョンソンが活躍した。第4QのTDドライブでは、吉澤祥、加藤大資らのRB陣が、富士フイルム海老名のディフェンスに走り勝ったのも大きかった。

第9節を終えたXリーグ プレミアの順位

第9節を終えたXリーグ プレミアの順位は次の通り。レギュラーシーズンは残り2試合で、4位から9位までの6チームが、RBT残り3枠を争う。

1位、オービック シーガルズ:8戦全勝(勝ち点24)
2位、富士通 フロンティアーズ:8戦7勝1敗(勝ち点21)
3位、パナソニック インパルス:9戦7勝2敗(勝ち点21)
  ■3位以上の3チームはRBT進出決定
4位、ノジマ相模原 ライズ:8戦4勝3敗1分(勝ち点13)
5位、IBM ビッグブルー:8戦4勝4敗(勝ち点12)
6位、エレコム神戸 ファイニーズ:8戦4勝4敗(勝ち点12)
7位、東京ガス クリエイターズ:8戦3勝5敗(勝ち点9)
8位、富士フイルム海老名 ミネルヴァAFC:8戦3勝5敗(勝ち点9)
9位、オール三菱 ライオンズ:7戦2勝5敗(勝ち点6)
  ■10位以下の2チームはRBTには進めず
10位、SEKISUI チャレンジャーズ:8戦1勝6敗1分(勝ち点4)
11位、オリエンタルバイオ シルバースター:8戦全敗(勝ち点0)

【小座野容斉】

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事