close

2019-09-09

【競泳】インカレ・石川愼之助が100mバタフライで好記録!

大学生の頂点を決める日本学生選手権(インカレ)が9月6~8日に東京辰巳国際水泳場(50m)で行なわれた。学校対校は、男子は日本大が12年ぶり37回目、女子は日本体育大が3年連続20回目の総合優勝を果たした。

写真/男子100mバタフライを制し、声援に応える石川(撮影◎菅原淳)

 個人では7月に行なわれた光州世界選手権の女子200m自由形で決勝進出を果たした白井璃緒(東洋大2年)が得意としてきた背泳ぎで真価を発揮。200mでは2分7秒87で優勝。400mメドレーリレーの第一泳者でも59秒43と、ともに日本水泳連盟が定める今年の国際大会派遣標準記録相当を突破した。
 男子200mバタフライでは昨年のアジア大会代表の幌村尚(早稲田大3年)が1分55秒43で優勝。2位の田中大貴(山梨学院大2年)も派遣標準相当を突破する1分55秒53と、ハイレベルな戦いが見られた。
 また、今大会の最大のサプライズは、男子100mバタフライを制した石川愼之助(日本大1年)だ。昨年は同種目の高校記録を樹立し、将来を嘱望されていたが、今大会で一気にブレイク。水面を跳ねるように泳ぎ、50mのターンアウトからのドルフィンキックで差をつけ、51秒11の日本歴代2位の好記録で優勝した。今夏の光州世界選手権に当てはめるとこの記録は3位相当で、後半50mの26秒95は優勝したケーレブ・ドレッセル(米国)に次ぐ数字。東京五輪へ向け大きな弾みをつけたといえるだろう。
 男子200m平泳ぎは8月の世界ジュニア選手権2位の佐藤翔馬(慶應義塾大1年)が2分9秒21の世界ジュニア新記録を樹立し優勝した。
 今大会の優勝者は以下の通り。

日本学生選手権優勝者

【男子】
▼50m自由形
 川根 正大(中央大2年)22.23
▼100m自由形
 関  海哉(日本大2年)49.09
▼200m自由形
 吉田 冬優(明治大4年)1.48.09
▼400m自由形
 吉田 啓祐(日本大1年)3.50.45
▼1500m自由形
 吉田 惇哉(日本大3年)15.13.32
▼100m平泳ぎ
 原口 拓也(福岡大4年)1.00.31
▼200m平泳ぎ
 佐藤 翔馬(慶應義塾大1年)2.09.21◎世界ジュニア新
▼100mバタフライ
 石川愼之助(日本大1年)51.11◎日本学生新
▼200mバタフライ
 幌村  尚(早稲田大3年)1.55.43
▼100m背泳ぎ
 宇野 柊平(中京大4年)55.50
▼200m背泳ぎ
 内藤 良太(法政大4年)2.00.00
▼200m個人メドレー
 井狩 裕貴(近畿大1年)1.59.27
▼400m個人メドレー
 井狩 裕貴(近畿大1年)4.13.83
▼400mフリーリレー
 明治大3.18.40
 市川光太、吉田冬優、井元秀哉、溝畑樹蘭
▼800mフリーリレー
 日本大7.17.45
 石崎慶祐、神近洋佑、関海哉、吉田啓祐
▼400mメドレーリレー
 日本大3.36.71
 金本祐伎、塩入龍斗、石川慎之助、関海哉

【女子】
▼50m自由形
 大本 里佳(中央大4年)25.12
▼100m自由形
 植野 爽音(日本体育大4年)55.32
▼200m自由形
 白井 璃緒(東洋大2年)1.57.87◎大会新
▼400m自由形
 小堀 倭加(日本大1年)4.10.52◎大会新
▼800m自由形
 小堀 倭加(日本大1年)8.33.41
▼100m平泳ぎ
 今井  月(東洋大1年)1.06.91
▼200m平泳ぎ
 深沢  舞(新潟医福大3年)2.26.17
▼100mバタフライ
 相馬 あい(中京大4年)58.51
▼200mバタフライ
 牧野 紘子(早稲田大2年)2.08.00
▼100m背泳ぎ
 古林 毬菜(神奈川大4年)1.00.46
▼200m背泳ぎ
 白井 璃緒(東洋大2年)2.07.87◎大会新
▼200m個人メドレー
 今井  月(東洋大1年)2.11.37
▼400m個人メドレー
 柏崎 清花(法政大2年)4.42.19
▼400mフリーリレー
 東洋大3.42.39
 白井璃緒、田中佑季、遠山ひかり、今井月
▼800mフリーリレー
 東洋大8.01.48
 白井璃緒、今井月、永島遥、浜田結菜
▼400mメドレーリレー
 東洋大4.01.10◎大会新
 白井璃緒、江口実沙紀、中野未夢、今井月

学校対抗得点結果

【男子総合成績】
1位/★日本大(関東)432.0点
2位/★明治大(関東)318.5点
3位/★近畿大(関西)303.0点
4位/★中央大(関東)291.0点
5位/★中京大(中部)229.0点
6位/★早稲田大(関東)220.0点
7位/★東洋大(関東)208.0点
8位/★日本体育大(関東)198.0点
9位/法政大(関東)150.5点
10位/慶應義塾大(関東)125.0点

【女子総合成績】
1位/★日本体育大(関東)390.5点
2位/★神奈川大(関東)343.0点
3位/★中京大(中部)320.5点
4位/★東洋大(関東)319.0点
5位/★日本大(関東)272.0点
6位/★筑波大(関東)237.0点
7位/新潟医福大(中部)183.0点
8位/★早稲田大(関東)181.5点
9位/明治大(関東)171.0点
10位/★法政大(関東)153.0点
★は本年度シード校
※上位8校が来年の日本学生選手権のシード権を獲得

おすすめ記事

スイミング・マガジン 2019年9月号

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事