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2020-07-20

【陸上】寺田明日香コラム 優勝した選手に「おめでとう」が言えるようになるまで

結果が悪いときほどその映像を何度も見る

恵庭北高3年時に、インターハイの100mHで3連覇、100m、4×100mRも制し、三冠を達成。「寺田明日香のためのインターハイ」とも言われた大会だった

 私が陸上選手として復帰してから、いくつか負けたレースがありますが、私は優勝した選手に「おめでとう」が言えるようになっていました。

 また、日本記録を更新したときの映像よりも、結果が悪かったときの映像の方が圧倒的に見る回数が多く、ドーハの世界選手権で予選敗退したときも、準決勝・決勝に出場する選手たちのウォーミングアップを数時間張り付いて観察していました。
 昔の私では、全く考えられなかったことです……。

 陸上競技を通して自分や他人と向き合うことで、人として自分を豊かにする経験ができると、この先の人生に良い影響があるのではないかと思っています。

 これから大会が再開していく中で、自分はどのようにマインドセットをしていくのかを考えてみると、コロナ自粛前よりも成長した自分になれるのではないでしょうか。

※陸上競技マガジン9月号(7月14日発売)に掲載したものです

 この夏、寺田明日香、桐生祥秀、大迫傑が直接指導する“オンライン陸上サマースクール”が開校します。参加は無料で、高校生、中学生、部活顧問、指導者、教育関係者、保護者などが参加できます。寺田選手の回は7月26日(日)18時~19時、テーマは「トレーニングと進路」についてです。進路やキャリアに迷っている女子選手(もちろん男子選手も)はぜひ参加してみてほしいです。以下の公式サイトから申し込みます。申し込みの締め切りは7月22日(水)23:59まで。

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