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2021-02-15

【プロレス】小橋建太が引退試合で39分59秒の完全燃焼 2013年5月11日、NOAH武道館

引退試合で壮絶な闘いを見せた小橋建太

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小橋建太のラストマッチが行われた。戦友たちと組み、自身の付き人4人と見せた激闘に、日本武道館に集まった1万7000人の大観衆が酔いしれた。

 2013年5月11日、小橋建太が思い出のいっぱい詰まった日本武道館で引退した。パートナーは同じ時代を生きてきた秋山準&武藤敬司&佐々木健介。対戦相手はKENTA&潮崎豪&金丸義信&マイバッハ谷口(谷口周平)という自身の付き人4人。1万7000人(超満員)の観衆が詰めかけた。

 小橋はGHCヘビー級ベルトを腰に巻いて登場。先発を買って出るとKENTAからいきなり張り手を食らって着火。だが、潮崎のジャーマンで投げられると劣勢を強いられる。

 マイバッハのさすまた攻撃を食らって鬼の形相となり、潮崎の豪腕ラリアットを全身で受け止めた。小橋はいつでも全力ファイト。その教えを弟子たちは引退試合でも貫き、感謝を込めて激しく熱い攻撃を師匠に刻み込んでいく。


 最後は武藤のムーンサルト・プレスという最高のお膳立てをもらった小橋がムーンサルト・プレスで金丸から勝利。これが引退する選手の試合か!?と誰もが思った39分59秒の完全燃焼だった。

「とうとうこの日が来ました。26年前、入門していろんなことがありました。しかし、自分で、自分自身で、決断して歩んできたプロレス人生に悔いはありません。最高のプロレス人生を送ることができました」

 悲壮感なしの笑顔でのエンディングだった。引退の10カウントゴング、出場選手たちとの記念撮影、最後の選手コール、リングに舞うオレンジ、金、銀、紫の紙テープ…。小橋は四方の観客とリングに深々と礼をして、赤コーナーをポンポンと叩いて、数十秒、顔を埋めた。

 あまりにも熱くて、華々しく、そして清々しい散り際。最後まで完全燃焼。小橋建太が自身のプロレス人生に“完闘”を果たした。

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