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2021-03-02

【プロレス】天龍源一郎がNOAH2・12武道館大会で武藤敬司とともに拳王を大絶賛「あんまりいい印象を持ってなかったけど、彼を見直したよ」

船木誠勝にスリーパーを仕掛ける拳王

 2月12日、NOAHが11年ぶりとなる日本武道館大会を開催。同大会では武藤敬司のGHCヘビー級王座初戴冠&三大王座制覇。3日後の会見では武藤がNOAHに電撃入団して、ともに大きな話題となった。

 NOAH2・12武道館大会でインターネットTV「ABEMA」PPV解説を務めた“プロレス界のご意見番”天龍源一郎さんが、週刊プロレス同大会詳報号掲載「月刊龍魂時評 出張特別版」で総括をおこなった。

「11年ぶりだと言うNOAH日本武道館大会。PPVの解説として見させてもらったけど、解説者冥利に尽きるいい大会だった。バラエティに富んでいたし、俺は大満足だったよ。会場のお客も画面の向こうで見ていたファンも満足できたんじゃないかな。

 一番はメインイベントでGHCのベルトを取った武藤敬司に尽きる。(同じく解説だった)田上(明)君も言ってたけど、武藤敬司が58歳にしてあれだけ元気なのはビックリしたし、昭和の生き残りの意地を見せてくれた。
 あれだけクラシックな攻めで試合を組み立て、またあの潮崎の攻めを受けて受けて受けきった。そのうえで最後はフランケンシュタイナー。おそらく瞬間的な勝負だったんじゃないかと思うんだけど、あの閃きこそ武藤敬司のすごさだよね。
 俺がよく〝三沢は上手で、武藤はうまい〞って言うけど、プロレスがうまい武藤敬司を存分に見せつけられたね。昭和のプロレスのすごさを感じることができたし、いまのプロレスに一石を投じる試合だったと俺は思うよ。
 おまけに58歳でGHC戴冠を果たしたことで、IWGP、三冠に続くグランドスラムを達成したという。しかも天龍源一郎から三冠ヘビーを取った日本武道館で、それを成し遂げたんだから、彼のなかでもより思い入れの強い会場になったんじゃないかな。

 負けた潮崎はなんら恥じることはないよ。武藤相手に、あれだけの真っ向勝負を見せたんだから。手数がなくなって敗れたんだから、これからまた勉強して、キャリアを積んでいけば、もっと引き出しが増えて、勝てる時は必ずくるよ。

 ベルトを取った武藤の前に立ちはだかった清宮海斗に無言を貫いた理由は何かって? あれが武藤敬司のミステリアスで、お客やマスコミに考える楽しみを与える独特の感性だよ。いまのプロレスはすぐに言葉のキャッチボールをするけど、あえてやらないのが武藤敬司の武藤敬司たるゆえん。これで一番得するのは週プロだろう。また来週も武藤に取材する理由ができたし、読者も気になって雑誌を買うだろうからね(ニヤリ)。

 あともう1試合、俺がいい試合だと思ったのはセミの拳王vs船木、GHCナショナル選手権試合だね。
 派手さはないけど、万人を納得させられるウソのない闘いだった。肉体と肉体がせめぎ合うっていうのはこういうことなんだなっていうのを見せてくれた。要らぬものを省いて、お互いが突き詰めていったプロレスの原点のような闘いだったと思う。
 NOAHらしさがなかった? 確かにそうかもしれない。だけど、プロレスを知らない人が見たとしても、納得させられるプロレスだったと俺は思ったよ。
 説得力があったし、一撃一打の打撃とか、ウソ偽りのない肉体の勝負だったと思う。俺はあの試合、好きだね。すごく良かったよ。
 俺ね、御誌(週刊プロレス)で書いてるコラムを読んで、拳王にはあんまりいいあれ(印象)を持ってなかったけど、今日の真っ向から勝負して、真っ向から(船木を)叩き潰す試合を見て、彼を見直したよ。

 11年ぶりに開催されたNOAH日本武道館はいい大会だった。だけど、これはゴールじゃないからね。
 はじめて武道館に来た選手もたくさんいたと思うけど、この大きな会場の独特の雰囲気のなかで試合がやれて、選手たちは気持ちが高揚したと思う。全体を振り返ると、そういう武道館で的確なプロレスをした選手と、上滑りした選手のふた通りがあったと思うけど、それもこれもいい経験だと思うからね。
 繰り返しになるけど、今日の興行を見たほとんどの人が満足した大会だと思う。時代が変わろうと、陣容が変化しようと、プロレスで魅せてきた三沢NOAHであることを証明できた大会だった。

 拳王がマイクでいろいろ言っていたけど、また武道館に戻ってくるという目標ができたわけだから、あとはそこに向けて一直線で向かっていけばいいだけ。目標ができたぶん、NOAHの選手は幸せだよ。そんなNOAHがまた日本武道館でやるときを俺も楽しみにしているよ」

 NOAHは3月7日、神奈川・横浜武道館大会を予定。天龍が大絶賛した拳王はGHCナショナル選手権の防衛戦で挑戦者・ケンドー・カシンを迎え撃つ。また、GHCヘビー級王者の武藤は3月14日、福岡国際センター大会で清宮海斗との防衛戦が決まっている。どちらもインターネットTV「ABEMA」にて生中継される。
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