選手の誰もが経験するデビュー戦。のちにトップ選手へと駆け上がった選手たちの初々しい姿をお届する。中嶋勝彦の15歳9カ月での史上最年少デビューを振り返る。
2004年1月5日、長州力率いるWJの後楽園ホール大会で中嶋勝彦がデビュー。船木誠勝の記録(15歳11カ月)を更新する15歳9カ月で史上最年少プロレスデビューを果たした。
すでに前年の金網バーリ・トゥード「X−1」でMMAデビューをしていた中嶋だが、プロレスの初陣で先輩の石井智宏と激突。試合順は「特別試合」と銘打たれた事実上のメインイベントだった。
女手一つで自分を育ててくれた母・富士子さんが見守る中、中嶋は空手「総闘館」仕込みのミドルキック、バックスピンキック、ハイキックで猛攻。強烈な張り手、柔軟性に富んだジャーマン・スープレックス・ホールド、打点の高いドロップキック、飛びつき腕ひしぎ十字固めとしなやかで華麗な技も繰り出す。
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