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2021-03-26

【相撲編集部が選ぶ春場所13日目の一番】照ノ富士、大関復帰へ大きな10勝目!

髙安が敗れ3敗で並んだ照ノ富士が結びの一番で正代に快勝、大関復帰に大きく前進する二ケタ勝利を挙げた

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照ノ富士(寄り切り)正代

2敗に髙安ただ1人、3敗に朝乃山、照ノ富士で迎えた13日目。最初に土俵に上がった髙安は若隆景と対戦し、大熱戦の末に惜敗。優勝ラインは12勝に下がった。続く朝乃山も貴景勝との大関対決に逆転負けを喫し脱落。結びの一番で照ノ富士は正代と顔が合った。

過去の対戦成績は6勝6敗の五分で、照ノ富士が幕内復帰後は照ノ富士の2勝1敗だ。ポイントは立ち合いで、正代が勝つときはモロ差しから圧力をかけている。照ノ富士は右を差すか、左で前廻しを取れば万全だろう。

軍配が返り、先に手をついて待つ正代。照ノ富士も手をついて立ち上がると、照ノ富士が半歩早く踏み込み、左前廻しをガッチリ。正代は左を差し勝ったものの、照ノ富士に左を取られてはなす術がない。照ノ富士は左を引き付け、一気に寄って出て快勝した。

これで照ノ富士は10勝目。三役3場所の合計も34勝となり、大関復帰に大きく近づいた。大関昇進直前場所を9勝で上がった力士はいないが、10勝なら最近では貴景勝ら何人もいる。横綱を目指せる力士が欲しい協会としては大関に上げるだろう。

「場所前からの目標にしていたのでうれしいです」と二ケタ勝利を挙げてホッとした様子の照ノ富士。「大関復帰の話は9勝してから」と言っていたのは、「33勝にのせておかないと、そういう話も出ないから」とあくまでも目標は二ケタ勝利だったようだ。

髙安が敗れて気合が入ったかと聞かれた照ノ富士は、「人のことは人のこと。自分のことで精いっぱい」と気にしていない様子だったが、自力優勝の目も出てきた。

残る取組は朝乃山と貴景勝。朝乃山には分がいいものの、貴景勝は苦手なタイプ。どちらかに勝てば、大関昇進は文句なしだ。連勝すれば、髙安が残りを勝っても決定戦に持ち込める。「いろいろ考えてもしようがない。その日1日の取組に全力を懸けてやっていく。まずは明日の一番に集中していくだけ」と照ノ富士は語る。

優勝争いを整理すると、3敗でトップが照ノ富士と髙安の2人。4敗が朝乃山、貴景勝、若隆景、碧山、英乃海と5人いる。トップ2人の直接対決は終わっているだけに、2人とも1勝1敗の可能性もある。優勝は照ノ富士か髙安のどちらかと思うが、もうひと波乱あるかもしれない。

文=山口亜土

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