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2021-04-23

【女子プロレス】豊田真奈美さんがアイスリボン4・24後楽園に来場。ICE×∞戦へ王者・藤本、挑戦者・つくしにエール「殺伐とした、これぞ女子プロレスを」

豊田真奈美さん(写真中央)のアイスリボン4・24後楽園来場が決定。藤本(写真左)とつくしのタイトル戦を見届ける

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 4月23日、女子プロレス団体「アイスリボン」のスーパーバイザー、豊田真奈美さんが4・24後楽園ホール大会のメインイベント、王者・藤本つかさvs挑戦者・春輝つくしのICE×∞選手権試合を見届けるため、来場することが明らかになった。

藤本にとっては師匠、つくしにとってはプロレス界のママ。そんな2人のタイトル戦を豊田さんはどう見るのか

 飛翔天女と呼ばれ、一世を風靡した豊田さん。そんな豊田さんを慕い、いつしか飛翔天女二世と呼ばれるようになった藤本。彼女は、前代未聞の51試合を敢行した豊田さん引退試合(2017年11月3日=横浜大さん橋ホール)で現役最後の相手として闘い、師匠を介錯した選手。

 一方のつくしも飛翔天女を“プロレス界のママ”と慕い、豊田さんが現役時代に着用したコスチュームを譲り受けるなど王者、挑戦者はともに豊田さんと深い縁で結ばれている。

 そんな藤本とつくしが団体の最高峰王座をかけて激突。ならば、それを見届けるのは豊田さんをおいてほかにいない。当初予定していたスケジュールを調整して、豊田さんも来場を決めた。

「私はもう現役ではないし、おまけに闘うのが藤本とつくし。どっちにも勝ってほしいし、どっちにも負けてほしくない。どうしてもお母さんみたいな気持ちで見ちゃうから」と笑う豊田さんだが、それでも「藤本はこんなところで止まってちゃダメだと思う。私が(業界の盛り上げを)託した選手なんだから、もっともっと頑張ってほしい」と後継者にエールを送れば、娘のようにかわいがってきたつくしに対しては「最近、ちょっと大人しくなってる気がする。(キャリア11年の)23歳になって年齢的にも大人になったかもしれないけど、私と試合してた頃みたいにもっとエグく、ハジけてほしい。そうじゃなきゃつっかからベルトは取れないよ」と厳しくも愛ある言葉を送る。

2019年、タッグベルトを取った藤本とつくしは豊田さんに王座奪取を報告した

 藤本はジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックスを、つくしはジャパニーズ・オーシャン・スープレックスを豊田さんから受け継いだ。

冒頭に記したように「どっちにも勝ってほしい」と語った豊田さんだが、その一方で「つくしがジャパニーズ・オーシャン・スープレックスをつっかに決めるところを見てみたいな」と、ICE×∞王座に7度挑戦していまだ戴冠歴ナシというつくしの背中を後押し。近年は封印状態にある飛翔天女殺法でのICE×∞初戴冠を心待ちにする。

 そして豊田さんはこんな言葉とともに藤本とつくしにさらなる期待を寄せた。

豊田「私たちの時代からすると、最近の女子プロレスはどうしても仲良しこよしに見えちゃう。だけど、つっかもつくしも実力はあるし、お互いを知り尽くしているし。(信頼関係がある)2人だからホントに全力でやり合って、殺伐とした、これぞ女子プロレスみたいな試合を見せてほしい」

奇しくも藤本は今月20日おこなわれた記者会見において、「つくしと試合すると、ホント殺されるんじゃないかと思うぐらいハードなので」と語っていた。昨年10・31後楽園のタッグマッチでつくしの強烈過ぎる頭突きを食らった藤本が病院送りにされた実例もある。そんな2人に豊田さんの言葉が耳に入ったら…とんでもない試合になる可能性は十二分にある。

2021年はアイスリボンにとって旗揚げ15周年のメモリアルイヤー。その先頭に立つのは団体の象徴としてベルトを巻く藤本か、小学生時代からキッズレスラーとして活躍し、今回でじつに7度目のICE×∞挑戦を果たすつくしか。

その答えは4月24日、後楽園ホールで出る。

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