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2021-05-04

【陸上】東京五輪10000m代表内定3選手が一夜明け会見:伊藤「自分のような無名選手でもチャンスがあることを証明したい」

一夜明け会見に臨んだ(左から)廣中、伊藤、安藤 写真/日本陸上競技連盟代表撮影

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安藤「元気や勇気、感動をが与えられる走りができたら」

――オリンピックと聞いて子供時代に印象深い選手や出来事は何でしょうか? また今の子供たちが皆さんをお手本にすることになりますが、どんな姿を見せたいでしょうか?

安藤「私は小学校のとき、高橋尚子さんが(2000年の)シドニーオリンピックで金メダルを取るのをテレビで見ていました。そのときから漠然とオリンピックはすごいな、夢という感覚で見ていました。陸上を始めこうして社会人で少しずつ走れるようになり、夢から目標に変わり、手が届くところにこれたので、実際、その舞台に立てることにワクワクする気持ちです。自分がオリンピックで戦うことで、お手本になれるか分かりませんが、少しでも自分が走っている姿を見て元気や勇気、感動をが与えられる走りができたらなと思います」

廣中「私は同じチームの鈴木亜由子選手が(2016年)リオでオリンピックの出場資格を取り、そのときはケガが重なり5000mに絞って走られたのですが、そういうプレッシャーを感じながらも大きな舞台で堂々と走っている姿に感動しました。今、同じチームに入れたこともうれしいですし、今回、鈴木選手がマラソンでも先に(代表内定を)決められていて刺激をいただいていたので、私も必ず同じ舞台で戦うという強い気持ちでやってきました。私も自分の走りでいろんな方々に勇気や感動を与えられる選手になりたいですし、自分らしくのびのびと世界で戦っている姿を見ていただけたらうれしいです」

伊藤「自分は正直幼いころにオリンピックにあこがれていたり、スポーツ関連でここまでやっていくとは思っていなかったので、思い出深いことはありません。ただ、最近の出来事だとライバルの相澤選手(晃、旭化成)に先に(10000mの)内定を決められて、自分も絶対、内定を決めてオリンピックの舞台で勝負してやろうと思っていました。東京オリンピックでは自分のような無名選手でもチャンスがあるってことを持ち前のがむしゃらな走りで証明していきたいです」

 ――廣中選手は5000mでも代表を狙うとおっしゃっていますが、伊藤選手、安藤選手は5000m(6月の日本選手権)はどうされますか。

伊藤「自分は10000m一つに絞っているので狙っていません」

安藤「私も10000m一本で行きます」

――伊藤選手、廣中選手への質問です。伊藤選手にはライバルの相澤選手から祝福があったのでしょうか? また廣中選手には同じチームの鈴木選手から何か喜びのメッセージはあったのでしょうか?

伊藤「昨日、相澤君からLINEが来て「おめでとう。これで一緒に走れるね」と、あとは「また飯でも行こうよ」と言われました。

廣中「亜由子さんからもLINEをいただいて、『おめでとう。プレッシャーがある中よく頑張ったね』というメッセージをいただきました。亜由子さんはすぐに札幌で試合があるので(5月5日の札幌マラソンフェスティバル)、『ありがとうございます』と簡単な形で答えましたが、チームに戻っていろんな話ができたらいいなと思います」

――五輪本番では自分らしい走りをするのが一番の目標だと思いますが、皆さんにとって自分らしい走りとはなんでしょうか?

安藤「私は最後まで何があってもあきらめない、粘り強い走りを大事にしていることです」

廣中「私も最後まであきらめないは同じですが、今回チャレンジしていきながら、初めてのオリンピックなので、挑戦者としてのびのびと力強く走っている姿を一人でも多くの方に見ていただけたらと思います」

伊藤「持ち前の粘り強さで絶対にあきらめない走りができればいいと思いますし、世界で日本人はトラックでかなわないと思われているので、それを覆すような走りをしたいです」

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