梅雨前線が日本列島の上に居座り、不安定な天候が続いています。
カメラマンにとって降雨、降雪はあまり歓迎したくない自然現象です。
しかし逆に普段とは違うインパクトのある写真が撮れたりする事もあります。今回はBBM写真部員がいろいろな競技取材で遭遇した、雨の風景をご紹介します。
時には驚き、時にはあまりの降りように呆れ、そしてまた感動の情景もありました。
2021年5月1日=甲子園球場 阪神×広島 3回表終了雨天ノーゲーム 阪神伊藤将司投手 Canon EOS-1Dx Mark2 EF400mmF2.8 1/1600 f2.8 ISO2000
「本当に午後から雨降るの?」というくらい午前中の練習中は真夏のような日差しでした。
14時ゲーム開始時はまだ薄曇り、という空模様が、3回表にあっという間に土砂降りに。雨でマウンドのルーキー伊藤投手が肉眼でははっきり見えませんでした。
水捌けの良い甲子園球場ですが流石に3回表終了ノーゲームとなりました。ドーム球場では味わえない自然を相手にする球場の醍醐味です!(濡れたくないけど)。(文・写真◎早浪章弘)

2018年6月23日=横浜赤レンガ倉庫野外広場 NIKON D3s 24-70mm f5.6 1/1250 ISO4000
鈴木みのる30周年記念イベント大海賊祭の初日はあいにくの雨模様……と思ったのは凡人の私。しかし鈴木が愛するワンピースの作者、尾田栄一郎は「鈴木みのるは持っている。大将どうしの決戦の舞台としては120点」と絶賛。
そんな最高の土砂降りの舞台で鈴木とオカダは雨に足を取られながらも名勝負を展開した。(文・写真◎中嶋聖)

2014年3月30日= Hong Kong Stadium NIKON D4 70-200mm f5 1/1000 ISO2500
香港セブンズ 決勝。イングランドを下して優勝したのはニュージーランド。 表彰が終わると、バケツをひっくり返したようなスコールになりました。
そのうちに選手達がハカを始めたので、 私もピッチの中に入って行き、ずぶ濡れになって撮影しました。 さすがにこの後、ストロボが壊れましたが…。(文・写真◎毛受亮介)

2014年8月11日=宮城県加美町 NIKON D3s 24-70mm f6.3 1/500 ISO4000
取組後、日馬富士が屋外でマゲを直していると突然の雨。と、そこへ帰り支度を終えた白鵬が傘を差しながら通りかかりました。
先輩の白鵬関にうちわであおがれた日馬富士は思わず、「やめてくださいよ」と苦笑いを見せました。(文・橋田ダワー 撮影◎中嶋聖)
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