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2021-07-28

【陸上】オリンピックイヤーに思う現役選手がやるから価値があること【寺田明日香#連載14】

東京五輪女子100mH代表の寺田明日香(ジャパンクリエイト)とA-STARTのメンバー

陸上競技からの引退、結婚、出産、7人制ラグビーへの挑戦を経て、陸上界に復帰した女子100mハードルの寺田明日香選手。東京オリンピックでは日本女子短距離で57年ぶりのファイナルを目指しています。7月31日の女子100mハードル予選まで、陸上競技マガジンに掲載された寺田明日香選手の連載を毎日公開!
  
※このコラムは『陸上競技マガジン』2021年4月号に掲載されたものです。

コロナ禍で考えた価値ある活動とは?

 あっという間に3月となり、シーズンインが迫ってきていますね!

オリンピックイヤーのシーズンインは、やはり緊張感が高いように感じています。

 今号発売の数日後に、今年初レースとなる日本室内大阪大会を控え、冬期練習の成果がどのような形で出るのか。楽しみでもあり、少し怖さもあります……。ドキドキ。

 ただ、昨年度は思うように練習やレースができなかった分、走れることを純粋に楽しむことも大切にしたいと思っています。

 陸マガ読者の皆さんは、シーズンインに向けてどのような心持ちでしょうか?

 「オリンピックや世界選手権などの大きな試合がある年は、できるだけ競技に集中したい!」と思ってしまうところなのですが、オリンピックを控える現役選手だからこそ、価値がある活動ができるのではないかと、このコロナ禍で考えていました。

 昨年は、大迫傑選手(Nike)、桐生祥秀選手(日本生命)と共にインターハイなどのレースがなくなった高校生に向けて、「日本生命高校陸上ウィズ・アスリーツ・プロジェクト」を行い、オンライン上で配信や交流をしました。そのときは、実際に会って時間を共にすることは叶わず、オリンピックの前に、高校生・大学生が実際に私の動きを見たり、私をサポートしてくれているスタッフたちと交流することで、競技に対する新しい気づきを見つける機会をつくりたいと思っていました。

 そこで、チームあすかのスタッフたちにも協力をしてもらい、昨年末に「A-START」というプロジェクトを立ち上げました。

文◎寺田明日香 写真◎A-START提供

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