大会1日目/7月24日(土)
女子48kg級渡名喜 風南[パーク24]
TONAKI Funa
17年ブダペスト大会で、世界選手権初出場初優勝。そのメモリアル金メダルを契機に、48kg級世界トップクラスへの階段を堅実に上がってきた。真摯な取り組みで心技体にさらなる磨きをかけて手に入れた安定感が特に光る。
18・19年の世界選手権では、いずれも決勝でビロディド(ウクライナ)に惜敗したが、東京五輪でも優勝候補の一番手グループに位置しているのは間違いない。
所属するパーク24の園田隆二女子監督は「トレーニングを通して体幹が強くなりましたし、技術面でもすごく上がっている」と期待を寄せ、渡名喜自身も「体調を含めて調子はいい。組み手をしっかり調整していきたいです」と意欲をみなぎらせる。大会初日、日本女子お家芸の階級で金メダルを獲り、女子代表チームに勢いをもたらしてほしい。
◎渡名喜風南の柔道スタイル48kg級においてはやや小柄な体格ながら、足技、手技、寝技とマルチにこなす攻撃型の選手。組み際の攻防から一瞬の隙を捉える足技は、相手が予測できない。また、足技から手技への素早い連携で相手を翻弄する。
技のバリエーションが豊富で攻撃型の渡名喜(写真/IJF)
Profile
となき・ふうな◎1995年8月1日生まれ/神奈川県出身/相武館吉田道場/相原中-修徳高-帝京大-パーク24/148.8cm/左組み/得意技=足技/17年世界選手権優勝、ワールドマスターズ優勝、18・19年世界選手権2位、20年GSデュッセルドルフ2位、21年ワールドマスターズ2位、GSカザン優勝