五輪種目に正式採用された1996年アトランタから、日本ソフトボール界悲願の金メダルを獲得する2008年北京までの4大会の道のりを振り返る。
メンバーは、世界トップレベルの選手へと成長を遂げた上野由岐子、山田恵里を投打の軸に、アテネ経験者がその脇を固めた。
アメリカに敗れ6勝1敗の2位で予選を通過した日本は、決勝トーナメント1・2位戦で再びアメリカに屈するも、オーストラリアとのブレイカー12回に及ぶ激戦(3位決定戦)を制して、アメリカの待つ決勝へ。
ここまで2戦2敗も、アメリカを倒すことで一国集中ではないことを証明し、五輪復帰へとつなげたかった日本。上野が2日間で413球の力投を見せれば、山田がキャット・オスターマンから値千金の本塁打をマーク。過去3大会連続で金メダルを獲得していた女王・アメリカを倒し、オリンピック4大会目にしてついに悲願を達成した。
■順位1位 日本
2位 アメリカ
3位 オーストラリア
4位 カナダ
5位 台湾
■日本代表選手団[スタッフ]
チームリーダー 井川英福(トヨタ自動車)
監督 齋藤春香(日立ソフトウェア)
コーチ 浦野光史(日本ソフトボール協会)
コーチ 田本博子(日立ソフトウェア)
[選手]
投手 上野由岐子(ルネサス高崎)
投手 江本奈穂(豊田自動織機)
投手 坂井寛子(太陽誘電)
投手 染谷美佳(デンソー)
捕手 乾絵美(ルネサス高崎)
捕手 峰幸代(ルネサス高崎)
内野手 伊藤幸子(トヨタ自動車)
内野手 佐藤理恵(レオパレス21)
内野手 藤本索子(レオパレス21)
内野手 西山麗(日立ソフトウェア)
内野手 廣瀬芽(太陽誘電)
内野手 三科真澄(ルネサス高崎)
外野手 狩野亜由美(豊田自動織機)
外野手 馬渕智子(日立ソフトウェア)
外野手 山田恵里(日立ソフトウェア)
※所属は当時