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2021-07-24

【東京五輪・陸上展望】男子100m/「ポスト・ボルト時代」の新王者は? 山縣の決勝進出にも期待

日本勢として89年ぶりの決勝進出を狙う山縣

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【男子100m日程】
予備予選 7月31日 11:35
予  選 7月31日 19:45
準  決 勝 8月  1日 19:15
決  勝 8月  1日 21:50 

 U・ボルト(ジャマイカ)引退後、初めて迎えるオリンピック。男子100m王座をかけた戦いはし烈を極めそうだ。

 2019年世界選手権覇者のC・コールマン(Coleman/アメリカ)が薬物規定違反による資格停止、同2位のJ・ガトリン(Gatlin/アメリカ)も代表落ちとなり、“ポスト・ボルト”最初の五輪金メダル最有力はT・ブロメル(Bromell/アメリカ)だ。173㎝の26歳はリオ五輪後、度重なるケガに苦しんだが昨年から復調し、6月上旬には世界歴代7位の9秒77をマーク。全米選手権を9秒80で制している。

ケガから復活を遂げ世界一に挑むブロメル
ケガから復活を遂げ世界一に挑むブロメル

 アメリカ勢の残り2人は、共に初出場となるR・ベイカー(Baker)、F・カーリー(Kerley)で、緊迫の同選手権決勝で9秒85、9秒86とそれぞれ自己ベストを更新した。19年世界選手権で400m銅メダリストのカーリーは、今季から100mに本格挑戦であり、可能性は未知数だ。

 12年ロンドン五輪で銀のY・ブレイク(Blake/ジャマイカ)は3大会連続出場と経験値では群を抜く。16年リオ五輪、15年、19年世界選手権とも銅メダルのA・ドグラス(DeGrasse/カナダ)、今季の世界リスト2位タイの9秒84をマークしているリオ五輪5位、19年世界選手権4位のA・シンビネ(Simbine/南アフリカ)らを含め、表彰台、入賞争いは混戦が予想できる。

 山縣亮太(セイコー)が6月にマークした日本新記録9秒95は、今季の世界リストでも12位タイにつけており、万全の状態ならば、日本勢として89年ぶりの決勝進出のチャンスがある。

 日本選手権を初制覇した多田修平(住友電工)、自己ベストは日本歴代3位タイの9秒98の小池祐貴(住友電工)は、初のオリンピックでまずは予選突破を目指す。

【表】男子100m 世界記録/五輪記録/日本記録

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